近年、日本では異常気象による大型台風や記録的豪雨、東日本大震災など、全国各地で甚大な被害をもたらす災害が発生しています。防災意識の高まりから、防災グッズを買い揃えている方も多いでしょう。
万が一、被災してしまったときは、何と言っても水の確保が大切です。飲み水はもちろん、夏場では体温を下げる効果もあるので、いつでも水を調達できるアイテムは揃えておきたいところです。
今回は、災害用としても活躍するポリタンクをご紹介します。選び方や利用者のレビュー・口コミについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【防災意識を高くしよう】日本はいつ大災害が起こってもおかしくない
日本はいつ大災害が起こってもおかしくない状況にあります。実際に「令和元年房総半島台風」や九州地方を襲った記録的豪雨では、各地に甚大な被害をもたらしました。
南海トラフ地震も無視できない状況です。20〜30年での発生確率はとても高く、広範囲に被害をもたらすことが予想されています。当然のように停電や断水は発生し、インフラは止まってしまうでしょう。
台風や豪雨などはあらかじめ想定できますが、地震はいつ起こるかわかりません。つまり、起こってからでも対応できるように、対策しておくことが大切なのです。
【防災・断水対策】ポリタンクを準備している人は多い
防災意識の高まりから、一般家庭でもポリタンクを購入しているケースが増えてきました。
熱海の水道、復旧しました。
断水中に役に立ったのがこれ。ポリタンクにつける蛇口。あって良かった! pic.twitter.com/dElJaLAPtX— 伊藤和典 (@Ito_Kazunori) October 20, 2019
今回断水生活をしてポリタンクにコックが付いたタイプを使ってるけど、水が出る所が短すぎて使い難いと思ってたら、後輩の旦那さんが自作した水道の蛇口を付けたのが、めちゃくちゃ使いやすくて便利。これキャンプとかでも使えるからマジで便利っすよ!! pic.twitter.com/U9iKqBomta
— 佐藤浩一 クラフトビールはじめました (@saketen51) October 20, 2019
「ポリタンクのおかげで、助かった」などの投稿も見受けられました。また、ポリタンクに蛇口をつけるなど、カスタマイズできる商品も登場しているようです。
ポリタンクの選び方
ポリタンクを選ぶときは、下記のポイントをおさえておきましょう。
【ポリタンクの選び方】
- タイプ
- 容量
- 便利機能
それぞれの項目について詳しく解説します。
タイプ
ポリタンクは主に「ソフトタイプ」と「ハードタイプ」の二種類があります。それぞれ特徴やメリット・デメリットが異なるので、家族の人数などに合わせて選んでみてください。
【ソフトタイプ】はコンパクトに折りたためる
出典:Amazon
ソフトタイプは、柔らかい素材で作られているため、コンパクトに折りたためるのが特徴です。ハードタイプよりも場所をとらないため、収納スペースがない方や家族の人数が少ない方にも最適です。
しかし柔らかい素材なので、ハードタイプよりも耐久性が低く、破れる可能性もあるのがデメリット。また水量が減ると形が変わるので、水を出しにくい不便さもあります。
【ハードタイプ】は安定感抜群かつ容量が多い
出典:Amazon
ハードタイプは、耐久性が高く安定した状態で水を出せるのが特徴です。災害時はもちろん、アウトドアシーンでも活躍するので、さまざまなシーンで活用したい方にもおすすめです。折りたたみはできないので、あらかじめ保管スペースを確保しておきましょう。
容量
ポリタンクで重要なのが容量です。災害で断水となれば、いつ復旧するか目処が立ちません。最低でも1人1日3Lを目安として、家族の人数分確保することが大切です。
容量が多くなるほどポリタンクのサイズも大きくなるので、避難所などで給水をする場合は、台車などスムーズに荷物を運べるアイテムがあると便利です。
便利機能
ポリタンクを選ぶときは、本体に搭載されている機能も重視しておきましょう。たとえば、コックが搭載されていれば、蛇口をひねるだけで水を出せます。一般的な水道と同じような使い方ができるので、子どもでも安心して使えるでしょう。
【断水の対策に】ポリタンクのおすすめ商品3選
選び方をふまえて、ポリタンクのおすすめ商品を紹介します。
尾上製作所
出典:Amazon
ワイドキャップを採用したポリタンク。気になる衛生面もバッチリです。
- 重量:550g
- 容量:10L
おすすめポイント①アイデア次第で使い方いろいろ
本商品にはエアー抜き栓がついているため、コックをひねると一気に水が出てきたりせず常に一定量の水を放出するので安心してお使いいただけます。
また、タンクの耐熱温度は70度となっています。そのため、40度程度のお湯をタンクに入れれば災害時にはシャワーとして活用することも可能です。
おすすめポイント②内側まで洗えるワイドキャップ
一般的なポリタンクは水を入れられる反面、注水口がそれほど大きくなく、内部に水垢が溜まってしまったり古い水が残ってしまったりと衛生面に不安があります。しかし本商品はワイドキャップを採用した注水口で腕を突っ込める大きさとなっているので、タンクの内側までしっかりと手を入れて洗うことができ大変衛生的です。
利用者のレビュー・口コミ
地元の浄水場が壊滅的な状態になり、7月7日より半年から一年間の断水(復旧が困難で再建築するため)を余儀なくされ、地元にある殆どの店頭で在庫切れになってしまったポリタンクを探していました。色々と種類のある中で、これから一年間毎日使用するものなので、注ぎ口が大きく手を差し入れて中が洗える、形状のしっかりした硬い素材、20リットル以上の大きいサイズ、コック付き、あとは皆さんのレビューを参考にしながら評価の高かったこちらの商品を選びました。15日に注文して17日には到着したようで、キッチンに置いて洗い物などに使い始めたそうです。コック付きなのが便利だと喜んでもらえました。同じ商品を3点購入しています。まだ使い始めたばかりですが、この長期断水が明けるまでしっかりと活躍してくれること、それから地元だけでなく、すべての被災地の早い復興を心からお祈り申し上げます。
引用:Amazon
水耕栽培の養液タンクとして購入しました。遮光が不十分だと藻が発生することがあり内部を洗えるものを探していましたが、こちらの製品は内部全体に(辛うじてですが)手が届きました。目盛りがついていないのが残念ですが、持った際のバランスがよく、20Lでもベランダまで何とか運べています。アウトドアで使用する場合は、20Lはかなり重いのでキャリーなどで運ぶことを前提としたほうがいいかもしれません。コックが別売りされているので、よっぽどのことがなければ長く使えると思います。
引用:Amazon
アイリスオーヤマ
出典:Amazon
折りたたんでコンパクトに持ち運び・収納できるポリタンク。強度も十分な安心設計です。
- 重量:280g
- 容量:20L×2
おすすめポイント①畳んで持ち運び可能
20Lの大容量にも関わらず、タンクを畳むと22×22×6cmのサイズにまでコンパクトにまとめることが可能です。普段使いで持ち運ぶときはもちろん、地震などの災害時に断水が起こったりしても対応しやすいポータブルなポリタンクとなっています。災害対策グッズをまとめるためのリュックなどにも収納可能なサイズです。
おすすめポイント②注ぐのに便利なコック付き
中身の水を調節しながら注ぐのに便利なコックがついているので、飲み水として使用するときはもちろん、必要以上に内容の水を出さないような設計となっています。強度も十分あるので、水の重さでタンクが破損して水漏れが生じる心配もありません。
利用者のレビュー・口コミ
千葉県台風で使いました。大きすぎず、女性でも持てるこの大きさがとてもいいです。断水ってことはほぼ停電なので、エレベーターは使えません。水はとても重いので、階段で運ぶのが大変です。この大きさは、一個お腹に抱えれば、女性でも運べます。給水所には、灯油のポリタンクを持ってる人が多く、キャスターで運んでましたが、マンションの人は、どうやって上まで運ぶのか不思議でした。また、コックが付いているので、ひねると顔や手が洗えて、本当に助かった。破れなきゃいいな、強度はどうなのか、ちょっと不安でした。折りたたみの状態から、広げるのが、くっついてて大変だった。
引用:Amazon
DTNO.I
出典:Amazon
断水時などに最適なウォーターバッグ。水が入った状態でも運搬ラクラクです。
- 重量:2L×2
- 容量:140g
おすすめポイント①人間工学に基づいた快適デザイン
本商品の持ち手は広めに設計されているので、水を入れた状態でも持ちやすく、手に食い込まないので手が痛くなりにくくなっています。また、水の注入口が大きめになっているので注ぎやすいデザイン。そして、底面部は厚めに設計されており、水漏れの心配が少なくなっています。
おすすめポイント②災害時に最適な高機能
何度も再利用可能な耐久性のある設計です。また、表面が透明になっているため内容物が見えやすいので、万が一異物がバッグの中に侵入しても直ちに見つけやすくなっています。4層の濾過フィルターが付属しているので砂利などをこし分けることができ、災害時などで慣れない給水ポイントから水を運ぶ際も安心です。
利用者のレビュー・口コミ
長期停電に備えて2セット購入しました。浄水器からの水を3袋、水道水から1袋。飲み水とカセットコンロはあったのでお湯が沸かせれば食事はなんとかなる。米も炊ける。口径が大きく自立するのでむずも入れやすく、ポリ缶のように容器の重さがないので軽い、持ち手も工夫されていて持ちやすいです。今回は活躍できなかったので、除菌&乾燥して次回に備えます
引用:Amazon
まとめ
今回は3種類のポリタンク・ウォーターバッグ紹介しました。今回紹介したポリタンクやウォーターバッグを余裕のあるうちから用意しておくことで、いざというときに慌てずに生活用水を確保できるようになります。確保した後も適切に水を扱えるので、大変な避難生活を少しでも快適にすることができますよ。今回の記事を参考に、ぜひ購入を検討してみてはいかがでしょうか。