簡易トイレは、災害時やキャンプなどで大活躍するアイテムです。たとえば断水などでトイレが使えなくなった場合、わざわざ避難所などのトイレに行かなくても自宅で用を足せるのです。
簡易トイレは、便座に取り付けるタイプや組み立て式など、商品によって特徴が異なるので、ご自身の用途に合ったものを選びましょう。今回は簡易トイレの選び方とおすすめ商品を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
目次
日本はいつ大災害が起きてもおかしくない
地球温暖化による異常気象の影響により、大型台風や記録的豪雨などの発生リスクが高くなってきました。台風や大雨などは事前に予測できるものの、2011年に発生した「東日本大震災」を予測できた人はいません。
日本では、20年〜30年の間に「南海トラフ地震」の発生確率が高いと言われており、災害対策をおこなっている各地方自治体も増えてきました。
地震が起こった場合、水道管の破裂などが原因による「断水」が高確率で発生するので、水道はもちろん、トイレも使用できなくなります。そのため、水がなくても使用できる簡易トイレはとても重要なのです。
防災意識の高まりから簡易トイレを購入している人が急増
毎年のように全国各地で災害が発生していることから、国民の防災意識も高くなっています。水や食糧、救急セットなど王道の防災グッズ意外にも、簡易トイレを購入している方が増えているようです。
やっと…!
防災グッズを揃え始めたよ!!!!緊急持ち出しリュックと非常食で分ける!
停電は台風の事もあるから来年にでも可能性あるから…簡易トイレと保存食は必須!
少しずつ集めていこう✨? pic.twitter.com/Esf5ZZCco2— ⛩️ガンコ。 (@ganko19910728) September 18, 2020
最近イオンで防災グッズよく売ってるよね。簡易トイレ買った。
— やん/やん (@nvyan81) September 18, 2020
台風ホント勘弁してくれ。
去年のアレで、発電機と水と簡易トイレ、色々買い込んだけどほんとトラウマでしかない。頼むからもっと東にズレてくれ。— とみこちゃん@フルサイズ修行 (@tomikopinkcats) September 22, 2020
災害時には、避難所などに仮設トイレなどが設置されることもありますが、数に限りがあることや設置する場所の優先順位が決められているので、使いたいときに使えない状況も考えられます。
子どもや高齢者などがいるご家庭はトイレに連れて行くのも大変ですよね。トイレを我慢するのは身体にも良くないので、簡易トイレの導入をおすすめします。
簡易トイレの選び方
簡易トイレを選ぶときは、下記のポイントをおさておきましょう。
【簡易トイレの選び方】
- タイプ
- 臭い漏れ対策
それぞれの項目について詳しく解説します。
簡易トイレのタイプ
簡易トイレは主に「便座に取り付けるタイプ」「携帯タイプ」「組み立て式」の3種類あります。それぞれ特徴や使いやすさが異なるので、用途に合わせて選びましょう。
断水時なら便座に取り付けるタイプ
出典:Amazon
便座に取り付けるタイプの簡易トイレは、排泄用の袋をトイレの便座に装着させて使用します。個室トイレで用を足すときに便利です。もちろん便座だけではなく、バケツにセットして使用できます。
水洗トイレの中に袋をセットするので、袋が長すぎると水に濡れてしまいます。清潔に後始末をしたいなら、汚物袋が短いタイプや、排泄用の袋が同封された商品がおすすめです。
車内やアウトドアで使うなら携帯タイプ
出典:Amazon
携帯タイプの簡易トイレは、コンパクトで片手で使用できる商品が多いです。便座にセットする必要がないので、車内や登山などのシーンで活躍します。
コンパクトなタイプは持ち運びに便利ですが、開口部が狭いのがデメリット。また商品によっては「大便」ができない場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。下記の商品のように、大便もできるタイプがおすすめです。
「組み立て式」は便器がない場所でも使える
出典:Amazon
「組み立て式」は、便座代わりになるパーツに汚物袋を取り付けて使用するタイプです。段ボール製やスチール製などの商品があります。
組み立てる必要があるため、子どもでも組み立てられるような簡易的な商品がおすすめです。また商品によって耐久性が異なるので、あらかじめ「何キロまで耐えられるのか」についても確認しておきましょう。
下記の商品はスチールフレームを採用しており、耐久性は抜群。230kgまで耐えられる設計になっています。
消臭効果があるものを選ぶ
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災害によって避難をした場合、状況によっては排泄物の入った袋を保管しておかなければならない場合もあります。悪臭の拡大を防ぐためにも、消臭効果や抗菌効果のある商品を選びましょう。一般的には汚物を固める「凝固剤」に消臭効果のある成分が配合されています。
【断水・防災】非常用簡易トイレのおすすめ商品3選
ここからは、断水時に活躍する非常用簡易トイレのおすすめ商品をご紹介します。
BOS
出典:Amazon
驚異的な防臭力で衛生的な簡易トイレ。一人で設置することが可能です。
おすすめポイント①使用後も全く臭わない強力な防臭力
汚物の入った袋を包むことで、臭いを完全に封じ込めるのはもちろん、菌も閉じ込めるので衛生的です。
おすすめポイント②一人で組み立て可能な簡易性
洋式トイレにそのまま本商品を被せることで使用可能です。設置から後処理に至るまで1人で行うことができるのでお手軽。
利用者のレビュー・口コミ
3日間だけでしたが他社の非常用トイレを使用した経験があります。その製品も排泄物の固形化や防臭には大変優れていたのですが、使用後のものをビニール袋に入れて口を固く縛っても、3日も経つとにおいが漏れてくるのがわかりました。時間が経てばどうしても尿素は分解され、アンモニアが生成されます。通常の防臭で尿臭を抑えることはできても、アンモニアにはさすがに勝てないようでした。排泄の処理と同じくらい、ゴミ捨てが可能になるまでの保管が重要だと認識し、こちらの商品にたどりつきました。いつどこで災害に見舞われるかわからない今、これで電気や水道が突然ストップしても数日は自信を持って過ごせます。
引用:Amazon
SANYO
出典:Amazon
振りかけるだけで排泄物を瞬時に凝固。簡単に設置できる簡易トイレです。
既存の洋式トイレに袋をかぶせ、その上から排便できます。排泄物に凝固剤を振りかけると瞬時に固まり、可燃ゴミとして廃棄できる手軽さも魅力です。
既設の洋式トイレさえあれば一人で簡単に設置・処分できるので、災害時など仮設トイレが混雑している際に大変重宝します。
おすすめポイント②しっかり消臭する防臭性
デオグランデ凝固剤によってしっかり排泄物を固めるだけでなく、排泄直後から急激に増殖する大腸菌などの様々な菌類を殺菌する優れた抗菌性を発揮します。
利用者のレビュー・口コミ
震災に備えて、家族で使えるトイレを欲しくて購入しました。凝固剤は、一度凝固したあとでも液体を入れると溶解し、再凝固します。震災時にどうしようもない時は、大便は一回で一袋使用し、小便は数回使い回すことでそれなりの日数もつのではないかと思います。
引用:Amazon
最近の地震の多さから備えとして買いました。浄化槽が、壊れた時にトイレが使えなくなり簡易トイレがすごく役にたったので、あるだけでも安心感が全然違います
引用:Amazon
Qbit
出典:Amazon
吸収力・抗菌性に優れた簡易トイレです。
おすすめポイント①優れた吸水力と抗菌性
通常時の成人男性の一回分の尿は約200〜300mLと言われていますが、本商品は500mLの水も凝固させることを実験によって実証しています。そのため、災害時にあまりトイレに行けず一回分の量が多めになってしまっても安心。
他にも、黄色ブドウ球菌などの菌類の増殖を抑える優れた抗菌性を発揮するため、ノロウイルスなどの対策にも効果を発揮します。
おすすめポイント②手袋が付属して衛生的
既設の洋式トイレに袋をかぶせ、そこに排泄した排泄物に凝固剤を振りかけて固めます。便器から袋を取り外す際、付属の手袋を着用して取り外すことで手を汚さず衛生的です。
利用者のレビュー・口コミ
いつ来てもおかしくない災害に備えてはじめて携帯トイレを購入しました。実際に使用する前に携帯トイレの凝固剤の性能がどんなものか試してみたく、水道水に凝固剤を入れてみました。その結果、尿1回分は確実に、うまくいけば尿2回分もしっかり固めてくれることがわかりました。1箱50回分入りにつられてこの商品を選びましたが、性能のいいものを選べてよかったです。これさえあれば、万が一断水しても安心して排泄できます。1個1個の包装もコンパクトなので収納に場所を取らないのもうれしいです。
引用:Amazon
災害・断水時に備えて簡易トイレを準備しておこう
今回は3種類の簡易トイレを紹介してきました。地震やゲリラ豪雨などの大災害により避難所生活を余儀なくされることになった時、多くの人がひしめく避難所の中で仮設トイレは限られた個数しかなく、我慢を強いられることも少なくないそうです。
いつでも排泄できるという安心感を得るためにも、余裕のあるうちに簡易トイレの購入を検討されてみてはいかがでしょうか。