スキルアップに欠かせないプログラミング知識。職業別に必要になるスキルを紹介。

プログラマーやエンジニアといったIT業界で従事するにあたって、どういったスキルを持っていないといけないのかを知ることで、必要とされ続けていくものです。

好条件の仕事を見つける可能性も広がっていき、望むべく職業に就くためには職業別で必要なプログラミング言語について知る必要があります。

そんな時に必要になるプログラミング言語を把握しましょう。

職業別で必要なプログラミング言語の紹介

闇雲に資格を取得するのではなく、その職業においてどの資格を取得するかが肝心となります。複数のプロジェクトを抱えることも多くなっている昨今において、求められる能力も多岐にわたるものです。

基本的な誤解ができるのは当然とし、複数のプログラミング言語を扱うことができるかも重要となっていきます。職業別で必要なプログラミング言語について紹介していきます。

ゲームプログラマーに必要なプログラミング言語

テレビゲームやソーシャルゲームなどのゲームを作るのに活躍するゲームプログラマーは詳細な設計や実装が求められます。

ほとんどのゲーム制作会社ではC++を用いているのもあって、C++を習得していることが採用条件となっていることも少なくありません。

そして一口にゲームプログラマーといっても、メーカーの方針やプラットフォームやシステムにより、使用するプログラミング言語が異なるのも注目すべき点です。

iOS向けアプリの場合はSwiftというプログラミング言語が近年、使われる場合があります。また、現在においてもプログラマーの中にはObjective-Cを使われている方もいます。

Androidに置いては、Javaよりも、近年では新しい言語としてkotlinが採用されるケースが多くなっている傾向があることもポイントです。

Androidアプリの製作ではJavaが主流であり、オンラインゲームではC++が使われることが多いです。

ハイブリッドアプリというのは、1ソースでAndroidとiOSの両方のアプリを組めるフレームワークのことを指します。

ネイティブ実装でAndroidを開発できるのは、Javaとkotlinだけとなっているので、どちらかの言語を使える方はこの開発をされるとき重宝されるスキルとなります。

食わず嫌いをせずに、プロダクトごとに言語を覚えていって自分の引き出しをいかに増やしていくかが活躍できるかのポイントになるでしょう。

WEB系プログラマーに必要なプログラミング言語

WEBプログラマーはWEBサイトのプログラミングをするのが主な仕事内容で、WEBサイトの構築作業に必要なプログラミング言語を習得するのが望ましいです。

WEB開発の基礎となるプログラミング言語は主にHTML、CSS、JavaScriptの3つとなります。

WEB系の開発に使われるプログラミング言語のひとつはJavaです。Javaが使われているプロジェクトはたきにわたっており、ニーズが高くて仕事の幅が広がる理由となります。

PHPはWEB系に特化したプログラミング言語で、WEBのページを作るときに使われており、初心者でも取り組みやすい言語となります。

Rubyも同様にWEB系の開発で使われているプログラミング言語で、国内外で広く使われています。

WEBアプリケーションの開発に役立ち、さらには保守メンテナンスにかかる工数も少なくなるメリットも大きいです。

大企業のWEBサイトやアプリケーションで採用されることが多いPythonは幅広いアプリケーションの開発にも役立ち、大量のデータを効率的に扱うことに優れています。

新規のWEB系の開発案件では採用されることは少ないものの、Perlを使って組み込まれるシステムも少なくありません。

エンジニアとしての価値を高めることができるプログラミング言語のひとつとなります。

組み込み系システムプログラマーに必要なプログラミング言語

電子レンジやエアコンなどの家電製品に組み込まれるプログラムを作るのが組み込み系システムプログラマーの主な仕事内容です。

高性能な家電製品はプログラマーの技術の結晶であり、JavaやC++といったプログラミング言語を使うことになります。

C言語は組み込みエンジニアとして最低限必要なスキルのひとつであり、Javaも利便性の高さから技術を身につけておくべきプログラミング言語となります。

アセンブリ言語は組み込み系システムプログラマーだけで使われる言語であり、難易度が高くて複雑なプログラミングが必要となるのが特徴です。

一般的なプログラミングには必要ではなく、明確に組み込み系システムプログラマーとして活躍していきたいと思う方にとって魅力的なプログラミング言語です。

汎用系システムプログラマーに必要なプログラミング言語

汎用系システムプログラマーは主に金融機関の大規模システム等をプログラミングするのが仕事内容です。COBOL、PL/Iなどの開発言語を用いて基幹システムの設計から運営保守作業を行うことになります。

大きい大企業や官公庁などがエンドユーザとなり、需要がなくなるといったことは考えにくく、若手は現場において重宝されていくでしょう。

アプリ開発プログラマーに必要なプログラミング言語

アプリ開発プログラマーに必要なプログラミング言語はJava、C、C#となります。WEBアプリの開発にはRubyやPHPも多く使われており、フロントエンドはHTML、CSS、JavaScriptで開発されています。

iPhone用アプリではSwiftが使われており、Android用アプリであればJavaやKotlinが使われています。業務系アプリ開発、WEBアプリ開発、スマホアプリ開発とそれぞれの分野によって必要なプログラミング言語は異なるのが注意点です。

資格取得に伴うリスクとは

職業別で必要なプログラミング言語が変わるのは上記の通りで、自分が就きたいと思う職場においてどういったプログラミング言語を身につけていないといけないのかを考えるのが肝心となります。

就職や転職などを考えるにあたってステップアップに必要な資格を取得しようとする方も少なくありません。

しかしプログラマーとして働きたい方は、資格取得に伴うリスクがあることを覚えておかないといけません。簡単な資格はすぐに合格ができるものの、それほど目を見張る要素ではなく、就職や転職が決まる絶対的な要素とはならないものです。

難関資格の場合は学習時間が長くなるとともに、高額な年収がすぐに約束されているわけではありません。合格できるのならまだしも、不合格となって諦めてしまうといった方も少なくありません。

確かに難関資格に合格できた場合には自分を高く評価してもらうための武器になるものの、明確なビジョンが決まっていないのなら取り組むべきではないといえます。

どのジャンルのプログラマーとして活躍していきたいのか決まっていないのなら、せっかく合格した難関資格が役に立たないといった可能性もあります。

さらに合格するために何をすべきか分からないといった方は途中で挫折してしまうかもしれません。難関資格合格のために時間が無駄になってしまう可能性も考えないといけません。

すでに会社勤めをしている方であるのなら、資格手当が出たり資格取得のための費用を負担してくれたりするなどの要素に注目していくべきです。最も難易度が低いものであっても、完全に無駄になるものではなくなります。

プログラマーは資格取得が自慢にならない

プログラマーは就職や転職するにあたって資格取得はそれほど意味をなさないものです。試験で問われる知識の内容が古かったり、最新の資格であってもバージョンアップすることで古くなったりするのが大きな問題になります。

さらに試験に合格するための要素と、現場で求められる要素はまったくの別ものであるのも大きいです。現場では納期に追われたりほかのメンバーとのコミュニケーションが求められたりと、自分のペースで学習できる資格試験とは状況が大きく異なります。

そしてどれだけ試験に合格したり現場で活躍したりするための知識を有しているにしても、本番の場数が必要な職種であり、即戦力になるとは言い難いものです。

資格を取得することに意味がないわけではないものの、実績を重ねている方が高く評価されるのが事実です。

もちろん業務実績がまったくない場合は選べる仕事が少なく、単価も低くなってしまいます。しかし小さな実績を積み重ねていくことが何よりも重要となります。

試験に合格するための勉強能力と実務で要求される能力はまったくの別ものです。自分の有能性を示すことができる場面もあるものの、絶対的な評価には値しません。

公認会計士や弁護士などの士業資格の場合はそもそも資格を取得していないと仕事に就くことができません。一方でプログラマーは資格を取得しておらずとも仕事ができるため、性質はまったく異なるものと考えておいた方がよいでしょう。

そのため、プログラマーは能力の差が大きく、数多くの実務経験があるということが能力の高さを示す要素となります。

論理的思考を兼ね備えているかどうか

現場でプログラマーとして活躍いくためには、論理的思考を兼ね備えているかどうかが重要となります。どのプログラミング言語かによって差はあるものの、基本としては上から下に処理をしていくものです。

順序だてて段階を踏んで対応してことに変わりないからこそ、論理的思考力が高いと判断されると就職や転職に有利に作用します。

面接などでは難しい専門用語をいえるかどうかではなく、論理的思考が高いかどうかをチェックされると考えておいた方がよいでしょう。

納期に追われたりほかのメンバーとの協調性が問われたりする現場において、論理的思考を兼ね備えていないと仕事の質が低くなるのではと思われても仕方ありません。

資格所得の有無に関わらず、客観的に論理的思考を兼ね備えているかどうかに注目しましょう。どの職業でどのプログラミング言語を使うにしても、論理的思考を兼ね備えていないとレベルアップもしにくくなります。

需要が高まると予想されるプログラミングとは

プログラマーとして働きたいと思っているものの、まだ明確にどの職業を選択するか決まっていないのであれば、今後需要が高まると予想されるプログラミング言語を身につけるのもひとつの方法です。

WEB関連のプログラミング言語は企業や個人経営のお店であってもWEBサイトを持つのが当たり前となった昨今において、需要が高まることが予想されます。

新規開設のみならず、WEBサイトのリニューアルといった案件が多いです。

AI関連のプログラミング言語はまだ業界内でプログラマーが少なく、今以上に産業分野の導入が進むことによって需要が高まっていくでしょう。PythonがAIのプログラミングで最も用いられるプログラミング言語です。

副業関連のプログラミングも要注目です。副業が当たり前となってきている昨今において、システム開発の需要が高まるのは必然といえるでしょう。大企業から個人事業主までさまざまな案件に対応できれば、副業としてもピッタリです。

利益を重視する企業は小さな案件には手を挙げないといったことも多く、個人で対応するケースも多くなってきています。

ドローンのプログラミングも世界的にも需要が高まってきており、規則正しく飛ばしたり決められた場所で撮影したりと、プログラマーが力を発揮できる環境が整うことが予想されています。

希少価値を高めるには複数のスキルを掛け合わせる

職業別で必要なプログラミング言語が何であるのかを知り、さらには資格がそれほど重要ではなく、実務経験を重ねていることが価値を高めることを覚えておいた方がよいでしょう。

今後どのプログラミングの需要が高まるかも考えて選択していくことも重要となります。そして誰かの指示通りにプログラミングを組むだけでは、希少価値の高い人材にはなれないことも忘れてはいけません。

自分の価値を高めるためには複数のスキルを掛け合わせることが重要となります。何かのシステム開発に長く携わったり、クライアント以上に業務に精通したりと、クライアントから頼られるだけの理由を持ち合わせる人材であれば、就職や転職を有利に進めることができるでしょう。

それぞれの職業でプログラミングスキルが高いとともに、業務知識を兼ね備えていると希少価値を高めることができます。市場が拡大し続けており、ほかの業界と比べると求人倍率が高く、AIが台頭する今後においてプログラマーの存在は非常に重要です。

しかしただプログラミングスキルが高いだけではその他大勢となってしまう可能性が高まり、根本的な業務知識を兼ね備えることにフォーカスを当ててみてはいかがでしょうか。

まとめ

一口にプログラマーといっても、職業別で必要なプログラミング言語が異なります。さらに資格取得は就職や転職にそれほど有利に働かないことも忘れてはいけません。資格取得しているかよりも、実務経験を重ねていることの方が価値は高いです。

まだ方向性が決まっていないといった方は今後需要が高まるプログラミングを身につけていくのがよいでしょう。そしてクライアントに頼られる存在となるべく、業務知識を兼ね備えられる人材となることも意識しましょう。