「スマホレンズ」は、一眼レフカメラさながらの印象的な写真を撮影できるアイテムです。スマートフォンのカメラ部分に装着するだけなので、カメラの知識や技術がなくても使いこなせます。またポケットに入るほどのコンパクトかつ軽量モデルが多いので、旅行などの持ち運び用にもおすすめです。
そこで今回は、スマホレンズの種類や選び方、おすすめ商品をご紹介します。商品ごとの特徴や魅力を解説するのはもちろんのこと、各商品を項目ごとに評価していくので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
【まさにインスタ映え】スマホレンズを使用した写真を紹介
まずはじめに、スマホレンズを使用すると、どのような写真に仕上がるのかご紹介します。
以上のように、スマホレンズは一眼レフカメラのような印象的な写真を撮影することができます。なかには球体のようなユニークな写真を撮影できるレンズもありました。
スマホレンズの種類
スマホレンズは、主に以下の4種類があります。
【スマホレンズの種類】
- 望遠レンズ
- 広角レンズ
- マクロレンズ
- 魚眼レンズ
それぞれの項目について詳しく解説します。
望遠レンンズは遠くの被写体を撮影できる
望遠レンズは、遠くの被写体を撮影するときに便利です。スマホ画面でズームをすると、どうしても画質が落ちてしまいますよね。そんなときに望遠レンズがあれば、画質を落とすことなく綺麗な写真を撮影できます。野鳥の撮影や高所などのポイントから撮影するときにもおすすめです。
広角レンズは広範囲を撮影できる
広角レンズは、スマートフォンのカメラの画角よりも広い範囲まで撮影できます。たとえば集合写真を撮影するときに全員が画角におさまっていないと、カメラと被写体を離すしかありませんよね。カメラと被写体が離れるということは、それだけ顔や風景の画質も荒くなってしまいます。
広角レンズを装着すれば、カメラと被写体を離す必要がないので、ベストショットを撮影できるようになります。建物の全体を映したいときにも活用できるので、旅先で写真をたくさん撮りたいと思っている方にもおすすめです。
マクロレンズは接写を楽しめる
マクロレンズは、接写(カメラと被写体を近づけて撮影する)をするときに活用するアイテムです。花や虫、小物類など、スマートフォンではピントをあわせづらいものでもしっかり捉えることができます。
まるで一眼レフカメラで撮影したようなクオリティの高い写真に仕上がるので、インスタ映えを目指している方にもおすすめです。
魚眼レンズは中心が盛り上がったユニークな写真に仕上がる
魚眼レンズは、その名の通り「魚の眼」から見えた景色を撮影できるアイテムです。被写体の中心が盛り上がったユニークな写真に仕上がります。
魚眼レンズは180°以上の画角があるため、広角レンズよりも広い範囲を撮影できます。風景写真だけではなく、動物や人物などのとの相性も抜群です。
スマホレンズの選び方
スマホレンズを選ぶときは、以下のポイントをおさえておきましょう。
【スマホレンズの選び方】
- レンズの画角・倍率
- 操作性
- 持ち運びのしやすさ
- 対応機種
それぞれの項目について詳しく解説します。
レンズの画角・倍率で選ぶ
レンズの画角は撮影範囲、レンズの倍率は被写体を正確に捉えられる距離を表しています。たとえば、遠い場所にいる野鳥などを撮影したいときは「望遠レンズ」、花や虫などを撮影したいときは「マクロレンズ」がおすすめです。カメラレンズは、ご自身の用途にあわせて選びましょう。
最近では、「望遠レンズ」や「広角レンズ」、「マクロレンズ」、「魚眼レンズ」がセットになった商品も登場しています。「一つではなく、さまざまなカメラを楽しみたい」という方は、セットになっている商品がおすすめです。
操作性で選ぶ
スマホレンズを使用するときは、操作性も重視しましょう。「いま撮影をしたい」と思っても、スマホレンズを取り付けるまでに時間がかかってしまっては、決定的瞬間を逃してしまいます。また、固定力の弱い商品を選んでしまうと、少しの振動でもズレたり落下したりすることも考えられます。なるべくスマートフォンに吸着するタイプやクリップの固定力を調整するタイプを選びましょう。
持ち運びのしやすさ
外出先で使用する場合は、持ち運びのしやすさも大切です。スマホレンズは商品によってサイズが異なるので、リュックなどを持たずに撮影する場合はコンパクトな商品を選びましょう。
また、レンズ部分にカメラがついてしまうと、満足に写真を撮影できなくなります。なかでも「マクロレンズ」や「広角レンズ」、「魚眼レンズ」はとても小さいので、保管にも注意しましょう。外部の衝撃から守れるようなケースに入れておくと安心です。
対応機種で選ぶ
スマホレンズは商品によって取り付け方法が異なります。多くの商品がクリップ式ですが、スマホの機種やレンズの大きさによって取り付けできない場合もあります。安全に使用するためにも商品を購入する前に「対応機種」を確認しておきましょう。
スマホレンズのおすすめ商品5選|使用感を評価・レビュー
ここからは、スマホレンズのおすすめ商品をご紹介します。商品ごとに以下の項目を評価・レビューするので、ぜひ参考にしてみてください。
【評価項目】
- 写真のクオリティ
- 操作性
- 持ち運びやすさ
- レンズの種類・実用性
- コストパフォーマンス
それぞれの項目を★5点満点で評価をします。なぜその評価をしたのかなどの理由についても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
【selvim】4in1 スマホ用カメラレンズ
【パッケージ内容】
- 22倍高品質望遠レンズ
- 25倍マイクロレンズ
- 235°魚眼レンズ
- 0.62倍広角レンズ
- ミニ三脚
- アイキャップ
独自の「10+10コーティング製法」によって、透過性と解像度を高めたスマホレンズです。望遠レンズは22倍のズームでも画質を落とさないので、遠くの被写体もしっかりと捉えることができます。望遠ズームはピントあわせが難しいイメージですが、当商品はレンズ先端のリングを回すだけで簡単にピント調節ができるようになっています。
従来のモデルに改良を加えた「マクロレンズ」は、スマホとは思えないほど高画質な接写を撮影できます。虫や花、小物などはもちろんのこと、雨粒や雪などの撮影も可能。カメラの知識や技術がなくても、誰でも簡単にセンス溢れる写真を撮影できます。
【総合評価】★4.8|写真のクオリティと操作性が抜群
- 写真のクオリティ:★★★★★
- 操作性:★★★★☆
- 持ち運びやすさ:★★★★★
- レンズの種類・実用性:★★★★★
- コストパフォーマンス:★★★★★
- 総合評価:4.8点
各項目について解説します。
【写真のクオリティ:★★★★★】
当商品と同価格の商品のなかには、スマホレンズを装着すると画面が暗くなったり四隅が不自然にボケることがありました。しかし当商品は、写真の色味もそのままに映し出すことができるので、SNSにアップするときに色味を補正する必要がありません。レンズを装着してからピントがあわせやすいのも嬉しいポイントです。
【操作性:★★★★☆】
スマホレンズはクリップ式を採用。固定力にも優れているので、使用中に各レンズが落ちてしまう心配はありません。★4にした理由は、ミニ三脚が不安定だからです。平地で使用するときは問題ありませんが、少しでも凸凹があるとパタッと倒れてしまう可能性があります。
【持ち運びやすさ:★★★★★】
本体には専用ケースが付属しており、すべてのレンズを収納することができます。レンズごとに収納スペースがあるため、振動で中身がごちゃごちゃになる心配もありません。コンパクトサイズなので、持ち運びにも適しています。
【レンズの種類・実用性:★★★★★】
当商品には実用性の高い4つのレンズセットになっています。なかでも0.62倍広角レンズは、通常のスマホカメラでは映らない場所まで画角におさめることができるので、大人数撮影や自撮りも行えます。
【コストパフォーマンス:★★★★★】
写真のクオリティや持ち運びやすさ、レンズの種類・実用性に優れており、低価格でありながら十分に満足できるスマホレンズキットです。安っぽさを感じさせないデザインなのも嬉しいポイント。はじめてスマホレンズを購入する方におすすめです。
【ActyGo】18X固定望遠レンズ付きスマホレンズ4点セット
【パッケージ内容】
- 18X望遠レンズ
- 0.63X広角レンズ
- 15Xマクロレンズ
- 198°魚眼レンズ
- 望遠レンズ用クリップ
- ミニ三脚
- クリーニングクロス
- ポーチ
- アイキャップ
Bluetooth接続に対応したリモコンが付属しており、遠隔からの撮影ができるスマホレンズキットです。遠隔からシャッターを押すため、手ブレの心配がありません。
望遠レンズには専用のアイキャップが同封しているので、単眼鏡としても使用できます。遠くの景色を楽しみたいときにもおすすめです。
付属のゴリラポッド三脚は、自由自在にくねくねと曲げることが可能。凹凸のある地面でも安定した状態で撮影に望めます。
【総合評価】★4.2|どんな環境でも撮影を楽しめる
- 写真のクオリティ:★★★★☆
- 操作性:★★★★☆
- 持ち運びやすさ:★★★★☆
- レンズの種類・実用性:★★★★★
- コストパフォーマンス:★★★★☆
各項目について解説します。
【写真のクオリティ:★★★★☆】
上記でご紹介した「selvim」に比べると、やや暗さやノイズが目立つ印象です。マクロレンズや魚眼レンズ、広角レンズのクオリティは高めですが、望遠レンズがやや使いにくいと感じるかも知れません。
望遠レンズを装着するときに専用のクリップが必要なのですが、クリップと望遠レンズの噛み合わせがうまくいかずに、セットするまでに時間がかかることもあります。たまに四隅がボケたりすることもあるので、決定的瞬間を逃してしまうことも考えられます。
【操作性:★★★★☆】
クリップにレンズを取り付けるだけなのですが、ピントをあわせるのに時間がかかってしまうのが残念なポイント。慣れたら不便と感じることではありませんが、最初のうちはピント調節に苦労するかも知れません。
【持ち運びやすさ:★★★★☆】
すべてのレンズをまとめられるポーチが同封してあるのですが、レンズ同士が擦れてしまうのが難点。それぞれレンズキャップは付いてるものの、振動が加わるとレンズが外れてしまうこともあります。レンズに傷がつくのをおさえたい方は、ご自身で専用ケースを準備する方が良いでしょう。
【レンズの種類・実用性:★★★★★】
望遠レンズや広角レンズ、マクロレンズ、魚眼レンズなど、すべてのレンズが揃っています。説明書が同封してありますが、すべて直感的に取り付け・操作できるはずです。
【コストパフォーマンス:★★★★☆】
全てのレンズが揃っていながら3,000円(2020年12月現在)以下で購入できるのは魅力。一方で安いながらの特徴も感じられたので、★4の評価にしています。
【FOSITAN】4in1セット
【セット内容】
- 22倍望遠レンズ
- 15倍マイクロレンズ
- 180°魚眼レンズ
- 0.62倍広角レンズ
- ミニ三脚
- キャップ
- 収納ケース
特殊なコーティングが施された光学レンズを採用しており、眩しい環境でも画質を落とさずに写真を撮影できるスマホレンズです。
ピント調節はレンズに搭載されているフォーカスリングを回すだけなので、カメラの知識がない方でも直感的に操作できます。
【総合評価】★3.0|被写体の輪郭もくっきり映る
- 写真のクオリティ:★★★★☆
- 操作性:★★★☆☆
- 持ち運びやすさ:★★★★☆
- レンズの種類・実用性:★★★★☆
- コストパフォーマンス:★★★★☆
各項目について解説します。
【写真のクオリティ:★★★★☆】
透過性の高い光学ガラスを使用していることから、高画質の写真に仕上がります。やや暗所の画質は粗くなってしまいますが、日中の撮影なら及第点を出せるクオリティです。
【操作性:★★★☆☆】
スマートフォンにクリップを挟んでからレンズを装着させます。調節ネジが搭載されているので、機種にあわせて固定力を変えられるのは便利なポイントです。
★3にした理由は、広角レンズやマイクロレンズがオールインワンタイプになっており、使用するときにわざわざ2つのレンズを外す必要があるからです。他の商品に比べて取り付けの手間がかかってしまうのは、デメリットとして挙げられます。
【持ち運びやすさ:★★★★☆】
複数のカメラレンズを入れる専用ポーチが搭載しているので、持ち運ぶときは外部の衝撃から守ることができます。一方で、ケース自体が大きいので、リュックなどに入れる必要があります。
【コストパフォーマンス:★★★★☆】
「selvim」や「ActyGo」の商品と比較をしたときに、操作性が劣るのが残念なポイントでした。レンズを重ねて収納できることによりコンパクトになるのは嬉しいですが、取り付ける手間が増えるのは面倒と感じますよね。