・サッカーの臨場感を伝えたい
・練習中の映像を撮影して選手にフィードバックしたい
・サッカースクールのプロモーション映像を撮りたい
サッカープレーヤーや指導者の方の中には、このような悩みを抱えている方は多いはずです。サッカー界ではデータを重視しているチームも多く、練習でも選手の動きを撮影していることもあります。
スポーツシーンの撮影はアクションカメラが良いって聞いたけど、どれがいいのかわからない。
そこで今回は、サッカーの撮影におすすめのアクションカメラ5選を紹介するとともに、それぞれの特徴や魅力について徹底比較します。どんなシーンに適しているのかも紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
サッカーの撮影におすすめのアクションカメラ5選
【サッカーにおすすめのアクションカメラ5選】
・GoPro HERO 9 Black
・GoPro HERO 8 Black
・DJI Pocket 2
・SONY FDR-X3000
サッカーでアクションカメラを使うとこんな映像が撮れる
※撮影で使用されたアクションカメラはこちら
アクションカメラ(GoPro HERO8)に搭載されている手ブレ補正機能によって、臨場感たっぷりの映像に仕上がっていますよね。
iPhoneや一眼カメラもある程度の範囲であれば手ブレを抑えてくれますが、アクションカメラほどではありません。「ジンバル」と呼ばれる手ブレ補正アイテムもありますが、撮影するときに片手や両手が塞がってしまうため、プレー中には適していません。
アクションカメラは、文字通りアクションシーンに最適なカメラであり、さまざまなシーンで活用できるようにと、アクセサリーキットが販売されています。アクセサリーキットがあれば、頭や腕、胸に装着するなど、シーンによって使い分けることが可能です。
※アクションカメラにおすすめのアクセサリーキットはこちら
サッカーの現場でアクションカメラを使うメリット
・相手と対峙したときの身体の向きを確認できる
・臨場感たっぷりの映像を撮影できるのでプロモーション動画に活用できる
メリット①目線の高さや判断のスピードをフィードバックできる
アクションカメラを頭に装着することで、プレーヤーの目線の高さや位置、判断のスピードなどの情報を把握することができます。
・ボールを受ける前に首を振って周りを確認していなかった
・トラップをするのではなくダイレクトでパスをするべきだった
などなど、プレーヤー目線になってさまざまな情報を収集できるのです。
引用:闘莉王TV
アクションカメラで撮影した映像をチームのミーティングで活用することで、より内容の濃いフィードバックを与えることができます。
メリット②相手と対峙したときの身体の向きを確認できる
指導者として選手に「身体の向き」について指導するシーンは多いと思います。
・相手が自陣の深い位置までロングキックをしてきそうな瞬間
・相手のクロスが上がってくるときのDFライン
などなど、ボールと相手の選手を視野に入れるために「半身」になる瞬間はたくさんあります。アクションカメラを胸に装着しておくことで、自分の身体がどんな向きをしているのか確認できるのです。
試合中に装着するのは現実的ではありませんが、紅白戦やミニゲーム、ボール回しなど、練習中には実践できますよね!
メリット③臨場感たっぷりの映像を撮影できるのでプロモーション動画に活用できる
サッカー中の映像をアクションカメラで撮影することによって、コート外からの映像とは比べものにならないほど臨場感たっぷりの映像になります。
プロモーション動画のような映像も撮影できるため、少年団や街クラブと呼ばれるジュニアサッカーチームにとっては、会員が集まるきっかけにも繋がります。
サッカーの現場でアクションカメラを使うデメリット
・違和感があり、いつも通りのパフォーマンスを出せない可能性がある
それぞれの項目について詳しく解説します。
デメリット①装着場所によってプレーが制限されてしまう
【アクションカメラを装着する場所(サッカーの場合)】
・胸
・首
たとえば頭に装着をした場合、高いボールが飛んできてもヘディングができなくなってしまいます。胸であれば胸トラップができません。
このようにアクションカメラの装着場所によってプレーが制限されてしまうため、用途・目的に応じて使用するシーンを考える必要があります。
選手の目線や判断スピードを把握したいのであれば、ボール回しやポゼッションなどのメニューで装着するのがおすすめ。相手と対峙したときの身体の向きを確認したいなら、1vs1や2vs1などのメニューで使用するのがおすすめです。
デメリット②違和感がありパフォーマンスが発揮できない
サッカーの現場でアクションカメラを使うときに注意すべきポイントは、選手の負担を考えることです。友達と遊ぶときに使用するなら問題ありませんが、サッカーチームなどで使用する場合は、装着することによるパフォーマンスの低下も頭に入れておきましょう。
・アクションカメラがズレるのが気になる・身体の感覚が違う
などなど、使用するときは必ず装着感についてフィードバックを得ることも大切です。
アクションカメラの人気機種5選を価格・カメラ性能・用途で徹底比較
さまざまなアクションカメラが販売されており、メーカーや機種ごとにコンセプトや優れている性能が異なります。
そこで今回は、以下の比較項目をもとに「サッカーの撮影におすすめのアクションカメラ」をご紹介します。
【比較項目】
・価格
・性能
・用途
サッカーの現場で使用することをふまえて解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
比較項目①価格
機種 | 価格(2021年2月現在) |
DJI Osmo Action | ¥39,380 |
GoPro HERO 9 Black | ¥59,000 |
GoPro HERO 8 Black | ¥50,800 |
DJI Pocket 2 | ¥49,500 |
SONY FDR-X3000 | ¥44,888 |
※2021年2月時点の価格です
※税抜き価格です。microSDなどのアクセサリー類は含まれていません。
※SONY FDR-X3000は現在ソニーストアからの販売はされていません。(価格はAmazon参照)
ご覧の通り、上記のアクションカメラの中で、最もリーズナブルなのは「DJI Osmo Action」だとわかりました。一方で最も値段が高いのは、GoProの最新モデル(2021年時点)である「GoPro HERO 9 Black」です。
「とにかく予算内でおさめたい」と思っている方は、上記の価格表を参考にしてみてください。一点、注意すべきポイントは、アクションカメラを購入するときは価格だけで決めてはいけないことです。
【価格だけで商品を決めてしまうと….】
・長時間撮影したいのにバッテリーがすぐに切れてしまう
・アクセサリーとの互換性がない
・すぐに壊れてしまう
などのデメリットも挙げられます。
アクションカメラを選ぶときは価格だけではなく、必ずカメラ性能や用途を確認しておきましょう。
比較項目②性能
項目 | Osmo Action | GoPro HERO 9 | GoPro HERO 8 | DJI Pocket 2 | FDR-X3000 |
サイズ | 65×42×35mm | 55×71mm | 48.6×66.3mm | 124×38.1×30mm | 29.4×47×83mm |
重量 | 約124g | 約158g | 約126g | 約117g | 約114g |
ディスプレイ | ×2 | ×2 | ×2 | ×1 | ×1 |
駆動時間 | 最大135分 | 最大110分 | 最大81分 | 最大140分 | 最大135分 |
防水仕様 | 水深11m(本体) | 水深10m(本体) | 水深10m(本体) | – | IPX4 |
動作環境温度 | -10℃〜40℃ | – | – | 0℃〜40℃ | – |
センサーサイズ | 1/2.3インチCOMS | – | – | 1/1.7インチCMOS | 1/2.5型 Exmor R CMOS |
カメラ | 4K 60p対応 | 5K 30p対応 | 4K 60p対応 | 4K 60p対応 | 4K 30p |
特徴的な機能 | ・デュアルスクリーン
・タイムラプス ・HDR動画
|
・電子手ブレ補正(Hyper Smoorh 3.0)
・水平維持機能(カメラ内蔵) ・ハンドサイト |
・ナイトラプスビデオ
・Hyper Smoorh 2.0
|
・AI編集
・アクティブトラック3.0 ・3軸手ブレ補正 |
・三脚ネジ穴搭載
・空間光学手ブレ補正搭載 ・F2.8対応 |
アクションカメラの機能について最低限おさえておくべき項目をピックアップするとともに、各機種を比較して優れているポイントを赤太字で記載しました。
アクションカメラごとに優れているポイントが異なるので、ご自身がどんなことを最優先にしているのかを明確にしておくことが大切です。
目的・用途 | おすすめの機種 |
とにかく高画質の映像を届けたい | GoPro HERO 9 Black |
バッテリーの持続時間を重視している | Osmo Action / FDR-X3000 |
手ブレのない映像を撮影したい | GoPro HERO 9 Black / DJI Pocket 2 |
自撮りがしやすい機種を求めている | Osmo Action / GoPro HERO 9 Black /GoPro HERO 8 Black / |
夏場の撮影にも対応できる機種を求めている | Osmo Action / GoPro HERO 9 Black/ FDR-X3000 |
サッカーを撮影するアクションカメラを選ぶときは、急な天候・気温の変化に対応できるモデルがおすすめです。
特に夏場では30℃を超える日も珍しくなく、屋外でアクションカメラを使っていると熱を帯びてしまいます。屋外で長時間使用するときは、防水仕様や動作環境温度チェックしておきましょう。
アクションカメラの性能を総合的に評価して、WebHackで独自のランキングをつけてみました。
【1位】
【2位】
【3位】
比較項目③用途
サッカーのシーンを撮影するときは、「どんなシーンを撮影したいのか」という用途を明確にしておくことが大切です。
【主な撮影シーン】
・選手がサッカーをしているシーンを撮影する(指導者目線)
・選手のプレーしている姿を撮影する(プレーヤー目線)
などなど、人によって用途は異なると思います。
ここからは、5つのアクションカメラがどんな用途に適しているのか詳しく解説します。
項目 | Osmo Action | GoPro HERO 9 | GoPro HERO 8 | DJI Pocket 2 | FDR-X3000 |
プレイ中の撮影
選手への装着 |
◯ | ◯ | ◯ | × | × |
コート外からの撮影 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
定点 | ◯ | ◯ | ◯ | × | ◯ |
雨 | ◯ | ◯ | ◯ | △ | △ |
いわゆる王道のスタイルを貫いている「Osmo Action」や「Gopro」シリーズは機能性も耐久性も高く、どんなシーンでも活用できるのが魅力です。
一方で「DJI Pocket 2」や「FDR-X3000」は、撮影機能や操作性に特化したモデルだとわかりました。【雨】の項目を△にしていますが、専用の防水ハウジングを装着することで、水深約60mまでの防水性能を発揮します。
【結論】サッカーを撮影するおすすめアクションカメラはコレ!
大人気アクションカメラを比較した結果、以下の結果になりました。
【プレーヤー(選手)におすすめのアクションカメラ】
DJI Osmo Action
GoPro HERO 9 Black
GoPro HERO 8 Black
【指導者・保護者におすすめのアクションカメラ】
DJI Pocket 2
FDR-X3000
「価格」「性能」「用途」の項目をふまえて、WehHackがおすすめするアクションカメラは、DJIから販売されている「Osmo Action」です。
リーズナブルな価格に加えて、4K60pに対応したカメラ性能は圧巻です。スローモーションやタイムラプスなどの撮影も簡単に行えるので、アクションカメラ初心者でも印象的な撮影をすることができます。
編集部イチオシ!DJI Osmo Actionの魅力的なポイントを解説
サッカーの撮影におすすめのアクションカメラとして紹介した「DJI Osmo Action」は、さまざまな魅力的な機能が搭載されています。
【Osmo Actionの魅力的な機能】
・多彩な表現ができるクリエイティブ撮影モード
・4K60pの高画質な映像を撮影できる
それぞれの項目について詳しく解説します。
手ブレを抑える「Rock Steady」機能
Osmo Actionには手ブレを抑えるための「Rock Steady」機能が搭載されています。「Rock Steady」機能を使うことで、歩いていても走っていてもブレのない滑らかな映像を撮影することができます。
「Rock Steady」機能は手動でON・OFFを切り替えるため、あえてブレを残した臨場感のある撮影をしたいときは、「Rock Steady」機能をOFFにするのがおすすめです。ONとOFFの切り替えは画面を1タップするだけなので、操作も簡単です。
またOsmo Actionは、起動から約1〜2秒で録画を始められる機能が搭載されているので、スポーツシーンなどの決定的瞬間を逃さずに撮影することができます。
多彩な表現ができるクリエイティブ撮影モード
Osmo Actionの特徴として、多彩なクリエイティブ撮影モードが挙げられます。通常の動画撮影はもちろんのこと、以下のような撮影機能が搭載されています。
・8倍スローモーション
・タイムラプス
Osmo Actionに搭載されているHDR動画撮影モードを使うことで、明るい場所と暗い場所の光を自然な雰囲気で表現できるので、複雑な照明環境下でも被写体のディティールをしっかり捉えられます。
Osmo Actionは、1080p/24fpsの設定をすることで8倍スローモーションの映像が撮影できます。サッカーのシュートシーンなど、肉眼では見えないスピード映像も捉えられるので、幅広い映像表現が可能です。
タイムラプスとは、一定間隔の写真をつなげることにより、早送り映像のような表現ができる撮影技法です。Osmo Actionのタイムラプスは、撮影する時間や動画の長さを設定できるので、自分好みの表現にあわせた撮影ができます。
たとえば夕陽が沈む映像を撮影したい場合、日の入り時間から逆算することでタイムラプスに必要な時間を調節することができます。
4K60pの映像を撮影できる
Osmo Actionは、圧倒的な高画質の映像を撮影することができます。4K60pに対応しているため、高画質かつスローモーションを駆使した編集をおこなうことも可能です。
YouTubeやテレビ(一部)も4Kに対応しているので、幅広い場所で高画質の動画を共有することができます。被写体を鮮明に写せるので、思い出に残る映像に仕上がるはずです。
【番外編】サッカーを撮影するときに便利なアクションカメラのアクセサリー
アクションカメラを使ってサッカーを撮影するときは、アクションカメラ専用アクセサリーを使うと快適に撮影ができます。
ここからはアクションカメラにおすすめのアクセサリーをご紹介します。
【おすすめのアクセサリー】
・チェストマウント
・三脚
・自撮り棒
・Micro SD
おすすめ商品を紹介する前に、それぞれのアクセサリーがどんな用途で使用できるのか解説します。
アクションカメラおすすめアクセサリー①ヘッドマウント
ヘッドマウントは、アクションカメラを頭に装着するためのアクセサリーです。
装着部分はバンドタイプになっているので、頭にしっかりフィットします。またサイズ調整も可能なので、自分の頭にあったサイズにできるのも嬉しいポイントです。
【サッカーシーンの活用例】
・ボールを受ける前に周りを確認しているのかチェックできる
選手の主観的な映像を把握できるのがヘッドマウントの魅力です。選手にしかわからない情報も記録できるため、より選手目線のアドバイスができます。
さまざまな情報を把握できる一方で、ヘディングができなくなるのは難点。試合などで装着するのではなく、ミニゲームやポゼッションなどのシーンで活用するのがおすすめです。
アクションカメラのおすすめアクセサリー②チェストマウント
チェストマウントは、アクションカメラを胸に装着するアクセサリーです。
ヘッドマウントの場合、激しい動きをすると頭からズレ落ちてしまうこともあります。しかしチェストマウントは背中と胸でしっかりと固定できるので、違和感なくプレーができます。
【サッカーシーンの活用例】
・相手との距離感をつかめる
などなど、チェストマウントがあることで、選手の身体の向きや相手との距離感などを把握することができます。
アクションカメラのおすすめアクセサリー③三脚
三脚があることによって、定点の撮影ができます。
【サッカーシーンの活用例】
・定点カメラとして活動の様子を撮影できる
・ローアングルからドリブルしている姿を撮影できる
一般的な一眼カメラの三脚とは異なり、とても低い角度からの撮影ができます。ボールさばきなどを捉えることもできるため、より印象的な映像を撮影できます。
アクションカメラのおすすめアクセサリー④自撮り棒
自撮り棒を使うことで、さまざまなアングルの撮影が可能になります。
【サッカーシーンの活用例】
・ハイアングルからの撮影ができる
自撮り棒があることでグリップ力が増し、スピード感のある撮影もラクラクおこなえるようになります。商品によって設計は異なりますが、長さ調節ができるものならハイアングルからの撮影も可能です。
アクションカメラおすすめアクセサリー⑤Micro SD
アクションカメラを使うときに「どのMicro SDを使うべきか?」という悩みが多く挙げられます。
さまざまなメーカーがMicro SDを販売していますが、なかでも互換性が高いのは「SanDisk」のMicro SDです。サッカーにおすすめのアクションカメラとして紹介した「DJI OsmoAction」でも使用できます。
32GB・64GB・128G・256GBなど、幅広い容量に対応しており、上位モデルでも比較的リーズナブルな価格で購入できるのが嬉しいポイントです。
まとめ
今回はアクションカメラの人気機種を比較するとともに、サッカーの撮影に適しているアクションカメラをご紹介しました。
「価格」「性能」「用途」をふまえた結果、WebHackが最もおすすめするアクションカメラは、DJIから販売されているOsmo Actionです。カメラ性能や耐久性が優れているだけではなく、他の機種と比べてリーズナブルな価格で購入できることも評価しました。
またアクションカメラを使って撮影するときは、ヘッドマウントやチェストマウントなどのアクセサリーを揃えておくと便利です。ぜひ本記事の内容を参考に、すばらしい映像を撮影してみてください。