「クラウドファンディング」という言葉をご存知ですか?クラウドファンディングとは、何か達成したいプロジェクトを発信し、そのプロジェクトに共感した人や応援したいと思った人から資金を集めるというものです。この今までの資金調達の概念を覆す方法が、世界中で注目を浴びています。
日本では、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)やREADYFOR(レディーフォー)が有名ですが、世界で有名なクラウドファンディングを知っている人は案外少ないかもしれません。
ということで今回は、超有名な海外のクラウドファンディングサイトを2つ、紹介していこうと思います!
目次
クラウドファンディングの種類や仕組み
まず、クラウドファンディングには、「寄付型」「報酬型」「投資型」「融資型」という、大きく分けて4つの種類があります。
主に利用されているのは、「報酬型」です。報酬型の特徴は、支援者があるプロジェクトにお金を渡して、お返しに商品やサービスを受け取るというものです。
他にも、リターンがない「寄付型」や、金銭的リターンを受け取る「融資型」、未公開の株を受け取る「投資型」があります。
超有名な海外のクラウドファンディング
KICKSTARTER
まず一つ目は、KICKSTARTER(キックスターター)です。
キックスターターは2009年に設立されたアメリカ合衆国の民間営利企業です。
キックスターターの特徴は、「All or Nothing(オール オア ナッシング)」という仕組みです。この仕組みは、目標金額を期間内に達成した時にのみ、出資額を受け取ることができるというものです。
実際のところ、期間内に目標金額の20%に達したプロジェクトのうち、81%は目標金額に達成、期間内に目標金額の60%に達したプロジェクトのうち、98%は目標金額に達成しているそうです。
したがって、プロジェクトの起案者は、期間内に目標金額の20%を支援してもらうことが大切だと言えます。
INDIEGOGO
2つ目は、INDIEGOGO(インディーゴーゴー)です。インディゴーゴーは2008年に設立されました。
インディゴーゴーには、「Fixed funding(フィックスファンディング)とFlexible funding(フレクシブルファンディング)」という2つの仕組みがあります。
まず前者のFixed funding(フィックスファンディング)は、設定した期間内に目標金額を達成できなかった場合、支援金を全て出資者に返還するという方法です。これはキックスターターの仕組みと同じです。
後者のFlexible funding(フレクシブルファンディング)は、目標金額に達成したかどうかに関わらず、期間内に集まった支援金を得ることができます。
実施のところ、約95%のプロジェクトが後者のFlexible funding(フレクシブルファンディング)を利用しています。
キックスターターとインディゴーゴーの違い
1.審査の厳しさ
まず一つ目は、審査の厳しさです。キックスターターのサイト掲載は審査が厳しいのに対して、インディゴーゴーは審査が比較的楽です。
よって、インディゴーゴーにはフィードバック(評価)を得ることを目的とした、テストのプロジェクトが多いです。
2.得意なカテゴリー
キックスターターは、「音楽、アート、デザイン、クラフト、ゲーム、フード、ファッション」といった、エンターテインメントに長けています。特にゲーム関連の製品への支援が多いです。
一方、インディゴーゴーは、24種類のカテゴリーがあり、キックスターターよりも9種類多いです。それだけ、インディゴーゴーは豊富なカテゴリーがあります。インディゴーゴーでは、特にテクノロジーやデザインへの支援が多いです。
日本と海外のクラウドファンディングの違い
プロジェクト数・総支援者数・総支援金額が桁違い
キックスターター
- プロジェクト数:13万6000件
- 支援者数:1400万人
- 支援金額:34億ドル(約3400億円)
インディゴーゴー
- プロジェクト数:27万5000件
- 支援者数:2500万人
- 支援金額: 世界232カ国・地域で10億ドル以上(約1000億円以上)
キャンプファイヤー
- プロジェクト数:1万9000件
- 支援者数:102万人
- 支援金額:約100億円
レディーフォー
- プロジェクト数:8000件
- 支援者数:80万人
- 支援金額:約70億円
これからプロジェクト数、支援者数、支援金額はより増えていくでしょう。
このように日本と海外のクラウドファンディングでは、海外の規模が日本と比べ物にならないくらい、とても大きいです。
成約率の違い
日本全体のクラウドファンディングの成約率は約50%と言われています。レディゴーでは65-70%、キャンプファイヤーでは20-30%です。
一方海外の世界トップと評されているキックスターターの成約率は35%。インディゴーゴーの成約率は18%と、日本に比べて約半分になってしいます。
しかし、海外の成約率が低い理由は、プロジェクトの支援金の規模が大きいからです。
具体例で言うと、1つのプロジェクトで10億円を超える開発だったり、世界レベルで注目される規模の大きいプロジェクトがあります。
まとめ
いかがだったでしょうか。日本のクラウドファンディングは確実性を求めるのに対し、海外のクラウドファンディングは挑戦する姿勢が多く見られます。
あなたが何か挑戦してみたいということがあるのであれば、ぜひクラウドファンディングに挑戦してみてはいかがでしょうか?