FinTech(フィンテック)てっなに?概要から事例まで紹介

数年前から「FinTech」(フィンテック)という言葉がよく使われるようになりました。金融の世界における言葉で、聞いたことがある人は多いのではないのでしょうか。簡単に説明すると、ファイナンス(金融)とテクノロジ(技術)をあわせた造語です。ただ、フィンテックが利用される範囲は広く、言葉だけではなかなか理解しにくいものです。そこで今回はフィンテックの基礎から活用事例までわかりやすく解説していいきます。

FinTech(フィンテック)の意味

FinTech(フィンテック)はファイナンス(金融:Finance)テクノロジ(技術:Technology)をかけ合わせた造語で、IT(情報技術)やICT(情報通信技術)を駆使して、新たな金融サービスを生み出したり、効率化を図る考え方・技術のことです。日本語では、金融IT、金融テクノロジーと呼ばれることもあります。

FinTech(フィンテック)が台頭している理由

近年、スマホやインターネットの普及により、消費者や企業がよりコストが安く、効率的で素早いサービスを求めるようになりました。そこで、ICTなどを活用してそのニーズに答えることができるFinTechが注目されているのです。

最近ではフィンテックを活用したサービスを提供する金融IT分野の企業が増えていて、そのような企業をフィンテックまたはフィンテック企業と呼ぶ場合があります

ちなみに、フィンテックという言葉は元々アメリカで7~8年前から使われるようになったようです。日本では2014年に日経新聞で初めてフィンテックという言葉が出てきたと言われているので、日本での歴史は5年弱程ということになります。

FinTech (フィンテック) の代表的な事例

FinTechはオンラインの決済や送金、クラウド家計簿ソフト、レンディングなど幅広いジャンルで活用されています。年々その対象となるジャンルは拡大されていて市場規模もそれに伴い拡大しています。さらに海外ではロボアドバイザーやP2Pでの海外送金などのインフラサービスも登場しています。

以下で、フィンテックの主要な活用事例を5つ紹介します 。

スマホでのモバイル決済・送金

フィンテックを活用した代表的なサービスがスマホ決済・送金です。スマホ決済には「非接触型(Felica)」「QRコード」の2つがあります。非接触型(Felica)は楽天EdyやID、QRコードは最近話題のPayPayやLINE Payなどです。

スマホ決済を使用すると、お札や小銭を持ち歩かずに済み、管理する手間、銀行やATMなどでの手数料が省けるので、より安く、手軽で、素早い決済手段を求める消費者のニーズに答えられるのです。さらにスマホ決済では「マイクロペイメント」というユーザー同士でお金を送金できるサービスや振り込みをスマホで行えるサービスもあります。

仮想通貨

仮想通貨は国によって価値が保証されていないインターネット上で取引されるデジタル通貨です。「ブロックチェーン」という技術で不特定多数の管理者で取引を記録することで改ざん不可能な状態で取引が行なわれます。

代表的なものとして、ビットコイン、イーサリアム、リップルなどがあり、そのほとんどが仮想通貨の購入、取引、運用を目的とした「仮想通貨取引所」で取引されています。代表的な取引所はbitflyer、LIquid、GMOコイン、bitbankなどがあります。

クラウド家計簿ソフト

自動で家計簿をつけてくれるクラウド家計簿ソフトもフィンテックを活用したサービスです。従来のように通帳やレシート、請求書を見て手書きで家計簿を作る必要がなく、クレジットカードの明細やネット通販、電子マネー決済の使用履歴を1つにまとめて自動で家計簿を作成してくれます。

クラウド家計簿の代表サービスはマネーフォワードやfreeeなどで、スマホアプリもあり、手軽に家計簿を管理・確認することができます。クラウド家計簿を使用すれと、銀行口座の残高・入出金履歴、収入、カードや電子マネーでの決済履歴、その他食費や交通費などをひと目で確認できるようになります。

クラウドファンディング

クラウドファンディングはインターネットでユーザーが実現したいことを発信して資金を募集し、集めることです。

クラウドファンディングには「寄付型」と「購入型」という2つの方法があります。「寄付型」は支援者はリターンを求めずに資金を提供するという一般的な募金と同じようなものです。一方で「購入型」はリターンを求めた資金提供で、プロジェクトが成功したらその成果となる商品やサービスがいち早く資金を寄付した人にリターンとして提供されます。あるいは配当や金利をリターンとして受け取る場合もあります。

クラウドファンディングにはインターネット上で資金を募集するため、不特定多数の人から資金を集められることや、ユーザーは少額から資金を提供できるなどのメリットがあります。

投資・資産運用支援(ロボアドバイザー)

ロボアドバイザーは人工知能がインターネット上で投資や資産の運用支援を行うサービスです。ユーザーは年齢や将来設計、リスクへの考え方に関するいくつかの質問に答えると、AIが最適な資産運用を提案してくれます。

最近のロボアドバイザーは運用方法を提案するだけではなく、入金、積立、リバランスまでをすべて自動化できるように進化して、サービス範囲は多岐に渡っています。

ロボアドバイザーはアメリカが先行していて、その運用残高は2020年度までに2兆ドル(220兆円程)にの達すると推測されています。日本でもWEB上で資産運用を行いたい若年層を中心に普及が進むと考えられています。

FinTechで生活は便利にする

このようにフィンテックはITやICTを駆使して金融をより便利で簡単なものにしてくれています。紹介した以外の分野でもフィンテックが活用されたサービスは数多く存在します。今後もフィンテックによる技術革新が行なわれて、生活がより便利になっていくでしょう。