【ミラーレス一眼カメラの入門編】LUMIX「GH-5」を徹底レビュー

LUMIXのGH-5は、Panasonic製のデジタルカメラブランドであり、ミラーレス一眼カメラの入門編として評判になっています。写真はもちろんのこと、映像美を追求したいというクリエイターにも愛用されています。

「カメラが欲しいけど、何を選んだら良いのかわからない」「初心者でも使い熟せるミラーレス一眼カメラが欲しい!」と思っている方は、LUMIXのGH-5がおすすめ。高級感漂うルックスと、カメラ初心者でもプロ級の表現を楽しめます。

この記事では、LUMIXのGH-5の基本的なスペックを解説するとともに、実際の使用感も紹介します。

「写真も動画も楽しめる」入門編として最適なミラーレス一眼カメラ

LUMIX「GH-5」の最大の魅力は、クオリティの高い写真と映像が撮影できることです。

出典:Amazon

従来のミラーレス一眼カメラの選び方として、「写真用」「動画用」という用途別に分けられることもありました。しかし、技術の進歩にともない、LUMIX「GH-5」のような写真と動画どちらも楽しめるミラーレス一眼カメラが登場したのです。

「カメラは撮影する人の技術が大事なのでは?」「カメラの知識や技術がない人には難しい」というイメージを持っている方も多いですが、LUMIX「GH-5」は、さまざまな撮影技法をワンタッチで設定できる仕様になっています。あらかじめ撮影モードが設定されていることにより、カメラ初心者でも簡単に使い熟すことができるのです。

LUMIX「GH-5」の基本的なスペック

  • 最大径×長さ:φ66mm×約71mm
  • 質量:210g
  • フィルター径:φ58mm
  • レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント
  • カメラ有効画素数 / 総画素数:2033万画素 / 2177万画素

比較的、カメラ本体の重量はありますが、内蔵されているスペックは申し分ありません。後ほど詳しく解説しますが、6Kの写真や4K動画など、高画質かつダイナミックな表現ができることも魅力です。

シャッタースピードやISO感度の設定、ホワイトバランスの調節なども片手で簡単に操作できます。さまざまな表現方法を楽しむためには本体はもちろんのこと、レンズの質も重要です。LUMIX「GH-5」に搭載されている標準レンズは「12-60mm / F3.5-5.6」なので、風景や人物像まで幅広い表現を演出できます。

LUMIX「GH-5」の詳しいスペックは「仕様表」をご覧ください。

[blogcard url=”https://panasonic.jp/cmj/dc/g_series/gh5/spec.html”]

【LUMIX GH-5】の魅力的な機能を紹介

LUMIX「GH-5」が、カメラ初心者からプロまで選ばれている理由は、下記のような機能が搭載されているからです。

  • 6Kの高画質な写真が撮影できる
  • 4K・HDR動画を撮影できる
  • 進化したボディ内手ブレ補正機能

写真はもちろんのこと、高画質かつ手ブレの抑えられた映像を撮影できるので、屋外の撮影にも適しています。

6Kの高画質な写真が撮影できる

「4K=高画質」というイメージを持っている方は多いと思いますが、LUMIX「GH-5」は4Kを遥かに超える6Kに対応しています。秒間30コマの撮影ができるので、高精細な画像に仕上がるのはもちろん、ポスターなどの大型サイズ(A1相当のサイズまで可能)に引き伸ばしても画質は衰えません。

4Kの撮影では、秒間60コマの超高速連写になっているので、高画質かつ決定的瞬間を逃したくないシーンに最適です。4Kと6Kを使い分けることで、自分のイメージに近い1枚を撮影できます。

撮影シーンによってはノイズが発生することもありますが、本体に搭載されている「時空間ノイズリダクション」機能により、ノイズが抑えられた作品に仕上がります。

4K・HDR動画撮影に対応

LUMIX「GH-5」は、HDR動画と呼ばれる明暗をハッキリと分けながら細かな階調表現をする機能が搭載されているので、肉眼に迫るほどのリアリティのある作品に仕上がります。

従来のSDR動画では、明暗差の大きいシーンの撮影時に白飛びを起こしてしまうことがありましたが、HDR動画では明暗部を同時に再現できるので、高精細かつ立体感のある映像を表現できるのです。動画モードにしてから撮影をするだけなので、カメラ操作が苦手な方でもクオリティの高い映像を撮影できます。

進化したボディ内手ブレ補正機能

LUMIX「GH-5」は、ボディ内に5軸、レンズ内に2軸の手ブレ補正機能が搭載されています。ブレの少ない映像を求めている人はもちろんのこと、アグレッシブなシーンの撮影にも適しています。

通常、焦点距離が伸びることにより手ブレ補正効果が得られにくいのですが、LUMIX「GH-5」に搭載されている手ブレ補正機能では、中望遠域はもちろんのこと、望遠域でも手ブレ機能を発揮します。遠くにいる動物の動きを捉えるときや、高所から望遠レンズでの撮影をするときも活躍します。

【LUMIX GH-5】使用感をレビュー

ここからは、LUMIX「GH-5」を実際に使った感想をご紹介します。

簡単にクリエイティブな撮影ができる

出典:Panasonic

LUMIX「GH-5」は本体上部に、「連写」や「インターバル撮影」「コマ撮り」「タイマー撮影」など、10種類の撮影モードが設定されています。ダイヤル式になっているので、シーンに合わせて撮影モードを切り替えられます。

撮影モードの切り替えは左手部分に位置しており、右手で被写体を捉えながら調節できるので、決定的瞬間を逃しません。

また、右手側にあるダイヤルには撮影モードを記録できるカスタム設定機能があるので、すぐにお好みの設定で撮影ができます。ロック機能も搭載されていることから、誤操作も防止できます。

撮影状況を確認しやすいバリアングル液晶

出典:Panasonic

カメラの液晶画面はチルト液晶とバリアングル液晶に分けられます。

チルト液晶とは、液晶を上下の範囲に動かせるタイプであり、多くのミラーレスカメラに採用されています。操作性が容易であることから人気も高いですが、液晶を横方向に設置できないので、縦撮りのポートレートや自撮り撮影のときに画角を確認できないというデメリットもあります。

一方、バリアングル液晶は、モニターが回転するので縦撮りはもちろんのこと、ハイアングルやローアングル、自撮り撮影にも適しています。カメラを覗き込む必要がないので、周囲の安全を確保しながら撮影できます。

高精度なAF

LUMIX「GH-5」は高速かつ高精度なAF(オートフォーカス)機能も魅力です。Panasonic独自のAFを採用しているので、被写体との距離を瞬時に把握することができます。(AF合焦速度は約0.05秒)

被写体にピントを合わせることがラクになったので、鳥が羽ばたく瞬間や赤ちゃんが不意に笑う瞬間など、プロっぽい作品も簡単に撮影できるようになりました。SONYの瞳AFなどの機能は搭載されていませんが、ミラーレス一眼カメラの入門編としては十分です。

LUMIX「GH-5」でクリエイティブな動画を撮影するコツ

LUMIX「GH-5」はミラーレス一眼カメラの入門編とご紹介しましたが、カメラの設定やアクセサリーを使うことでプロのような作品を仕上げることもできます。

  • 画質やフレームレートを設定する
  • NDフィルターを使う
  • ネックストラップを活用する
  • 滑らかな映像を撮影したいときはジンバルが必須

カメラで撮影した写真や映像をAdobeのLightroomやPhotoshop、premierProのようなソフトで編集することもおすすめです。

画質やフレームレートを設定する

LUMIX「GH-5」の動画記録形式には、【FHD】【4K】【C4K】まで備わっており、動画編集に適したMOV撮影も可能です。24〜60pに対応しているので、媒体に適したフレームレートでの書き出しができます。映画では24fps、日本で放送されているテレビでは30fpsや60fpsが採用されています。

シネマティックな映像表現をしたい場合は、撮影時と編集時のフレームレートを24fpsに設定しておくことで滑らかな映像表現ができます。

撮影時と編集時のフレームレートが異なると、カクカクした映像になるので注意してください。撮影した映像をそのまま見るだけなら問題ありませんが、こだわった作品を仕上げたい場合は撮影時と編集時のフレームレートを合わせましょう。

NDフィルターを使う

NDフィルターは、レンズに入る光を調節することで色の強度を均一または低減する効果があります。NDフィルターは濃度が分かれており、番号が大きいほどレンズに入る光が制限されます。

強い光による白飛びを防ぐ効果や、水流を白糸のように表現するなど、シャッタースピードを遅くしたいときにおすすめです。

ネックストラップを活用する

LUMIX「GH-5」に付属しているネックストラップは、カメラを落下させない役割もありますが、手ブレを抑えたいシーンでも活躍します。

ネックストラップを首にかけて、紐がたわまないようにカメラ本体を前面に突き出すことで、手持ちよりも安定した環境で撮影ができます。

滑らかな映像を撮影したいときはジンバルが必須

ジンバルとは、ブレのない滑らかな映像を撮影するためのアイテムです。3軸方向に対応しているものが多く、動き回る被写体を撮影するときも滑らかな映像を表現できます。

ジンバルについての詳しい内容は【プロの映像を簡単に制作】DJIのRONIN-SCを徹底レビューの記事をご覧ください。

[blogcard url=”https://webhack.jp/gadgets/%e3%80%90%e3%83%97%e3%83%ad%e3%81%ae%e6%98%a0%e5%83%8f%e3%82%92%e7%b0%a1%e5%8d%98%e3%81%ab%e5%88%b6%e4%bd%9c%e3%80%91dji%e3%81%aeronin-sc%e3%82%92%e5%be%b9%e5%ba%95%e3%83%ac%e3%83%93%e3%83%a5%e3%83%bc/”]

まとめ

LUMIXのGH-5は、写真はもちろんのこと動画撮影にも適しているミラーレス一眼カメラです。高画質かつリアリティのある作品に仕上がることが評判となっており、初心者だけではなくプロからも支持されています。

手ブレ補正機能も充実していることから、アグレッシブな撮影も可能。ジンバルやNDフィルターを使うことで、こだわった写真や映像を楽しめます。