【比較レビュー】GoPro HERO7とOsmo Actionの違いを解説!

アクションカメラの王道として多くの人から愛用されているGoProシリーズ。マリンスポーツやウィンタースポーツなど臨場感たっぷりの映像を撮影できることはもちろん、クリエイティブな動画も楽しめます。

しかし、世界最大手ドローンメーカーであるDJIからOsmo Actionというアクションカメラが登場したことにより、「GoProとOsmo Actionどっちがいいの?」と気になっている方も多いと思います。

この記事では、GoPro HERO7とOsmo Actionの違いを紹介するとともに、それぞれの特徴について詳しく解説します。

GoPro HERO7とOsmo Actionの違いを徹底解説

「アクションカメラ=GoPro」というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし、DJIから発売されているOsmo ActionもGoProシリーズと同様に優れた性能を誇っています。

GoPro HERO7とOsmo Actionの比較ポイント

人それぞれ重視するポイントは異なると思いますが、今回は下記のような基本的な機能を中心に比較します。

  • 画質
  • 手ブレ補正機能
  • 撮影モード
  • 自撮り撮影
  • 起動速度
  • タッチパネルの操作性
  • 各種アクセサリー
  • 耐水性

 

「スマートフォンでは撮影できない映像を撮りたい!」という方や、「クリエイティブな映像も楽しみたい」と思っている方にもおすすめです。

Go Pro HERO7とDJI Osmo Actionの違いを徹底解説

上記の比較ポイントをもとに、GoPro HERO7とOsmo Actionの違いをご紹介します。

本体サイズや質量はほぼ同じ

【GoPro HERO7】

  • サイズ:62.3 × 44.9 × 33 mm
  • 質量:116g

【Osmo Action】

  • サイズ:65 × 42 ×35 mm
  • 質量:124g

 

上記の通り、サイズや重さに決定的な違いはありません。どちらも手のひらサイズであり、持ち運びも便利です。iPhone11の質量が約188gなので、GoPro HERO7とOsmo ActionはiPhone11よりも軽いことになります。

GoPro HERO7とOsmo Actionはポケットに収納できるので、旅行はもちろんのこと、Vlogのような街歩きにも適していることが魅力です。

レンズやディスプレイは剥き出しの状態なので、傷や汚れを気にする方はケースに入れて持ち運ぶことをおすすめします。

 

画質【写真】に違いはない

GoPro HERO7とOsmo Actionは両者ともに高画質な写真に仕上がることが可能です。本格的なカメラにも引けを取らない高画質なので、映像美を追求したい方からも支持されています。

【GoPro HERO7】

  • 画素数:1200万画素
  • F値:2.8
  • 動画形式:MP4
  • 画質:4K60fps

【Ozmo Action】

  • センサー:1/2.3
  • 画素数:1200万画素
  • F値:2.8
  • 動画形式:MOV・MP4
  • 画質:4K60fps

 

GoPro HERO7とOsmo Actionのイメージセンサーは1/2.3相当とされており、スマートフォンやコンデジと同じであることがわかります。

一般的な一眼レフカメラはフルサイズセンサーとなっており、多くの光が取り込めることから画質が良くなります。GoPro HERO7やOsmo Actionはイメージセンサーこそ大きくありませんが、アクションカメラであれば十分な性能です。

画素数が高いほど高解像度の画像になりますが、商業用の大きなポスターを印刷しない限り、アクションカメラに解像度は求めなくても良いでしょう。

 

【比較写真】明暗部をくっきりと表現できる

GoPro HERO7とOsmo Actionを使って同じ被写体の写真を撮影しました。

若干ではありますが、GoPro HERO7の方がコントラストがくっきりしている印象を受けます。GoPro HERO7には、「スーパーフォト」機能が搭載されており、白とびや黒つぶれを自動で抑えられます。

Ozmo Actionも明暗部をくっきり表現するHDR撮影に対応しており、ダイナミックな写真に仕上がります。GoPro HERO7もOzmo Actionも1タッチで撮影モードを変えられることが魅力です。

 

手ブレ補正機能はOsmo Actionに軍配

GoPro HERO7もOsmo Actionにも手ぶれ補正機能が搭載されています。実際に両者の動画を撮影しました。

【撮影条件】

  • カメラ設定:4K/24fps
  • F値・ISO感度:AUTO
  • 撮影状況:手持ち(アクセサリーなし)

 

一見、両者の映像を見ると違いがないように見えますが、GoPro HERO7の方が上下の振動が気になります。滑Osmo Actionの方が滑らかな映像を撮影できるので、Vlogのような街歩きに適しています。

Osmo ActionにはDJI独自の「Rock Steady」機能が搭載されており、モータースポーツのような上下振動が激しいシーンでもブレの抑えられた映像を撮影できることが魅力です。

また、「Rock Steady」は、ONとOFFを選べる仕様になっているので、あえて臨場感のある映像を撮影したいときは「Rock Steady」をOFFにすることで、没入感たっぷりの映像を楽しめます。

 

シーンに合わせたクリエイティブな撮影ができる

GoPro HERO7やOsmo Actionはシーンに合わせたクリエイティブな撮影モードが搭載されています。

【GoPro HERO7】

  • ビデオモード(ビデオ・ループ)
  • 写真モード(連写・ナイトフォト)
  • タイムラプスモード

【Ozmo Action】

  • ビデオモード(ビデオ・HDR・スロー)
  • 写真(タイマー)
  • タイムラプスモード

 

基本的な撮影モードは同じですが、GoPro HERO7特有のナイトフォトやOsmo Action特有のHDR撮影など、それぞれ突出した魅力があります。

どちらもクリエイティブな撮影ができますが、下記のようなシーンに合わせて使い分けることをおすすめします。

 

広角を撮影したいならGoPro HERO7

GoPro HERO7はOsmo Actionよりも広角撮影に適しているので、広範囲に渡ってダイナミックな撮影をしたい方におすすめです。

例えば、大人数で写真や動画を撮影するときはGoPro HERO7が適しています。Osmo Actionが広角撮影できないということではなく、GoPro HERO7と比較すると少し画角が狭くなる程度です。

 

自撮り撮影をするならOsmo Action

Osmo Actionの最大の魅力はデュアルディスプレイが搭載されていることです。前面のモニターにも映像が映し出されるので、自撮りをするときに撮影範囲を確認できるようになりました。

GoPro HERO7で自撮りをするときは、「このぐらいの角度なら映っているだろう」と、感覚で撮影する必要があるので、撮影後に見返したら「頭が切れていた」という経験をした方も多いと思います。

Osmo Actionはマリンスポーツやウィンタースポーツなど、ダイナミックなシーンを自撮りで撮影したいと思っている人におすすめ。画面をダブルタップするだけで背面と前面モニターを切り替えられる手軽さも特徴です。

Osmo Actionの詳しい使用感については「デュアルスクリーンの4Kアクションカメラ OSMO ACTIONを徹底レビュー」をご覧ください。

 

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起動までの速度はOsmo Actionの方が早い

GoPro HERO7で撮影を始めるときは、「①電源ボタンを押す」「②録画ボタンを押す」という手順ですが、Osmo Actionはクイック録画に対応しており、いきなり録画ボタンを押して撮影できるのです。

2秒あれば録画を始められるので、決定的瞬間を逃しません。また、写真においてもSnap Shot(スナップショット)と呼ばれる機能が搭載されているので、電源がOFFになった状態からでもすぐに写真撮影ができます。

「起動が遅いから撮りたいシーンを逃してしまった」という経験をしないためには、起動が早いOsmo Actionを選びましょう。

 

タッチパネルの操作性はOsmo Actionが快適

GoPro HERO7、Osmo Actionどちらも背面の液晶画面で各種設定をおこないますが、GoPro HERO7よりもOsmo Actionの方が解像度が高く、画面が綺麗に見えます。

Osmo Actionはタッチの反応も良いので、誤操作も少ないことが特徴です。また、本体に搭載されているQS(クイックスイッチ)は、あらかじめ自分の好みの撮影環境を設定しておけるので、すぐに撮影を始められます。

 

GoProシリーズはアクセサリーが豊富

GoProシリーズはOsmo Actionよりもアクセサリーが豊富です。GoProとDJIはアクションカメラの歴史も異なるので、多種多様なアクセサリーを販売しています。

マリンスポーツやウィンタースポーツ、自転車やバイク、車など、さまざまなシーンで活躍するアクセサリーがあるので、これまで撮影が難しかった環境でも臨場感たっぷりの作品を撮影できます。

 

耐水性は同じ

アクションカメラを使ってダイビングを楽しみたいと思っている方は多いでしょう。GoPro HERO7は水深10mま、Osmo Actionは水深11mまで対応可能です。

数字だけで考えるとOsmo Actionの方が耐水性に優れていますが、水中では腕を伸ばしたりするので、1mは誤差と考えるのが一般的です。つまり、GoPro HERO7とOsmo Actionの耐水性はほぼ同じと言えます。

また、GoPro HERO7もOsmo Actionも専用の防水ハウジングが販売されているので、マリンスポーツをするときはアクセサリーを付けましょう。

 

GoPro HERO7とOsmo Actionの違い まとめ

GoPro HERO7とOsmo Actionは本体設計に違いはなく、どちらもアクションカメラとして高性能な機能が搭載されています。

GoPro HERO7は広角に対応しているので、ダイナミックな映像を撮影するときにおすすめ。Osmo Actionはデュアルスクリーンが搭載されているので、自撮りを多用する方に適しています。

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