「天気が良い日に写真や動画を撮影すると、白飛びが目立ってしまう」「露出設定だけでは光の調節が難しいい」と思っている方は多いでしょう。そんな方には、K&Fコンセプトが発売している可変式NDフィルターがおすすめです。
この記事では、可変式と固定式NDフィルターのメリット・デメリット、可変式NDフィルターの使用感をご紹介します。
「屋外で撮影をしたい」「クオリティの高い写真や映像を撮影したい」と思っている方はぜひ参考にしてください。
目次
光量を調節するならK&Fコンセプトの可変式NDフィルターがおすすめ
NDフィルターとは、レンズから入る光の量を調節するフィルターです。まぶしさを抑えるサングラスの役割を果たすもので、発色に影響を与えることなく、光量を抑えます。
シャッタースピードを遅くしたいときにも活用されており、肉眼では見えない美しさや臨場感を演出できます。晴天や雪山、砂浜など、光量が多い環境で撮影をする方におすすめです。NDフィルターを使うと表現の幅を格段に広げられるので、誰でも簡単にクオリティの高い作品に仕上がります。
カメラの露出設定ではなくNDフィルターを使う理由
一眼カメラには露出設定が搭載されており、自分好みのシャッタースピードを設定できますが、本体の設定だけに頼ってしまうと露出オーバーになる傾向があります。また、F値を大きくすることにより、画質の低下が起こりやすくなるので、できる限りNDフィルターを利用することがおすすめです。
【K&Fコンセプト】NDフィルターの基本的なスペック
- 商品名:超薄型NDフィルター
- メーカー:K&F Concept
- 価格:¥5,270(Amazon参照)
- レンズ径:37mm〜82mm
- 調整範囲:ND2〜ND32
K&Fコンセントは、三脚やカメラバッグ、マイクやレンズフィルターを販売しているメーカーです。カメラ初心者から上級者まで活用できるアイテムがたくさん揃っています。さまざまなメーカーがNDフィルターを販売していますが、K&Fコンセプトは比較的低価格で購入できることが魅力です。
可変式・固定式NDフィルターのメリット・デメリット
NDフィルターには可変式と固定式があり、それぞれメリット・デメリットが異なります。「どちらを購入したら良いかわからない」という方は、ご自身の撮影環境をイメージしながら下記の項目をご覧ください。
可変式NDフィルターのメリット・デメリット
可変式は1枚のNDフィルターでさまざまな範囲をカバーできる特徴があります。可変式NDフィルターのメリット・デメリットは下記の通りです。
- 【メリット】フィルター交換が不要
- 【メリット】構図やピント合わせがラク
- 【デメリット】減光ムラが起こりやすい
それぞれの項目について詳しく解説します。
【メリット】フィルター交換が不要
可変式NDフィルターは、光の取り込む量を細かく調節できるので、固定式のように撮影環境によってフィルターを取り換える必要がありません。K&FコンセプトのNDフィルターは、ND2〜ND32までカバーできる仕様になっており、明るい時間から暗い時間まで幅広く対応します。
NDフィルターには「ND8」や「ND32」などの番号が割り振られています。番号が大きいほど濃度が上がり、シャッタースピードを遅くできます。可変式はレンズを覗きながら片手で簡単に濃度を調節できるので、決定的瞬間を逃すこともありません。
【メリット】構図やピント合わせがラク
固定式の場合、濃度の高いNDフィルターをつけるとレンズが真っ暗になって構図やピント合わせが困難になります。しかし、可変式のNDフィルターなら片手で簡単に濃度を調節できるので、被写体を捉えながら光量のバランスを決められるのです。
【デメリット】減光ムラが起こりやすい
可変式NDフィルターは、固定式と比べてX状のムラが起こりやすいと言われており、四隅に黒い影が発生します。可変式NDフィルターの全てに減光ムラが起こるわけではありませんが、「安さ重視」で商品を選ぶとハズレを引く可能性もあるので注意しましょう。
固定式NDフィルターのメリット・デメリット
固定式のNDフィルターは、「ND8」「ND32」など、濃さが決められています。可変式と比べて種類も多く、撮影環境に影響されることなく自分好みの作品に仕上げられます。固定式NDフィルターのメリット・デメリットは下記の通りです。
- 【メリット】種類が豊富
- 【デメリット】付け替える手間が面倒
それぞれの項目に付いて詳しく解説します。
【メリット】種類が豊富
固定式は可変式と比べて種類が多く、細かい濃度を調節できます。K&Fコンセプトの超薄型NDフィルターは手軽に濃度を調整できますが、数値化できないので「どのくらいの濃度で撮影をしているのか数値で知りたい」という方にとっては使いづらいと感じる場合があります。
固定式のNDフィルターは、「ND8」や「ND400」など、すでに濃度が決められているので、撮影する環境の光量が決まっている場合はとても便利です。
【デメリット】付け替える手間が面倒
「細かい光量設定をしたい」という方は、何種類もの固定式NDフィルターを持ち運ぶことがおすすめですが、「街歩き用の写真や動画を撮影したい」「使いやすさを重視したい」という方にとっては付け替える手間が面倒だと感じるでしょう。
また、複数の固定式NDフィルターを持ち運ぶ場合は濃度がわかるように収納しておかないと、「このNDフィルターの濃度はいくつだっけ?」と、混乱する可能性もあります。パッケージごとに番号を記載するなどの管理方法がおすすめです。
【K&Fコンセプト】可変式NDフィルターの魅力と使用感をレビュー
「NDフィルターを使うと、どれだけ仕上がりが違うのか?」「K&FコンセプトのNDフィルターは使いやすいのか?」と、気になっている方は多いでしょう。ここからは、K&Fコンセプトが発売している超薄型NDフィルターを実際に使った感想をご紹介します。
X状のムラが起こりづらい
K&FコンセプトのNDフィルターは、自動ロック機能が搭載されており、光量調節が最大または最小になるとフィルター枠がロックされるので、X状のムラが起きづらくなるのです。比較的リーズナブルな価格で購入できるモデルにも関わらず、可変式特有のデメリットを解消されているのは嬉しいポイントです。
カメラ本体を持ちながら片手で装着できる手軽さも魅力。固定力もあるので、振動によってズレることもありません。NDフィルターを装着しているときはレンズカバーやフードを付けられないので、持ち運びをするときは注意しましょう。
被写体の白飛びが抑えられる
LUMIX GH-5(58mm)NDフィルター(左)
※上記の画像はNDフィルターの使用前と使用後がわかりやすいように、あえてレンズに装着せずに撮影しています。
NDフィルターを使うと効果は明白で、白飛びが抑えられるだけではなく被写体の輪郭がくっきりと表現できます。天気が良い日や、水流、雪山や砂浜などは白飛びを起こしやすいので、NDフィルターを使用しましょう。
撥水・防汚効果に優れている
K&FコンセプトのNDフィルターは、強化工学ガラスを採用しており、レンズ表面に傷がつきにくい仕様になっています。また、撥水・防汚効果にも優れており、水辺の撮影や砂埃などが激しい環境での撮影でも心配ありません。
「NDフィルターを使用すると解像度が落ちてしまう」と、指摘される方もいますが、K&FコンセプトのNDフィルターは、18層のコーティングを行っていることから99.6%という高い透過率を実現しています。色の再現性も高く、さまざまなシーンで活用できることも魅力です。
幅広い濃度を調節できる
K&FコンセプトのNDフィルターは「ND2〜ND32」と、幅広い範囲で調節できます。水流や雲、人の流れを幻想的に撮影したいときに最適です。
また、アウトドアシーンでの撮影を好んでいる方は、ND400まで濃度を調節できるNDフィルターがおすすめ。調整範囲が広くなっても比較的リーズナブルな価格で購入できることも嬉しいポイントです。
NDフィルターを購入するときの注意点
NDフィルターを購入するときは、使用するカメラとの互換性を意識しましょう。
フィルター径は必ずレンズに合わせる
NDフィルターを購入するときは、ご自身が使用しているカメラのレンズに合う商品を選びましょう。サイズの異なるNDフィルターを購入しても互換性がないため、取り付けられません。
「自分が使っているカメラのレンズサイズがわからない」という方は、レンズ本体やレンズキャップに記載されている「〇〇mm」または「Φ」という記号に続く数字を参考にしてください。
ステップアップリングを活用する
出典:Amazon
ステップアップリングとは、サイズの異なるフィルターやコンバージョンレンズを装着できるようにする変換リングです。アルミ素材のリングで、NDフィルターを取り付けるときにも活躍します。
「自分が求めているNDフィルターとレンズサイズが合わない」という場合はステップアップリングを導入してみましょう。ステップアップリングに記載されている頭の数字はレンズサイズ、2番目に記載されている数字は対応するアクセサリーのフィルターサイズを表しています。
まとめ
NDフィルターはレンズから入る光の量を調節できるアイテムです。光量を抑えることで被写体の輪郭を際立たせて、臨場感たっぷりの作品に仕上がります。天気の良い日はもちろんのこと、雲や滝、動きの速い被写体を捉えるときに活躍します。
NDフィルターを購入するときはメーカーだけではなく、使用するレンズとの互換性を確認しましょう。どうしても適用する商品がない場合は、ステップアップリングの導入を検討してみましょう。