新型コロナウイルスによって働き方が見直された昨今、自宅で仕事をする「リモートワーク」が普及してきました。これまでとは異なる環境で仕事をするので、急いで作業環境を整えていることでしょう。リモートワークをしている方の中には、「自宅にプリンターがない」という方もいるはずです。
しかし、さまざまなメーカーがプリンターを販売しているので、どれを選んだらよいのかわからないという方も多く、作業が捗らないという悩みを抱えた方もいます。この記事では、コストパフォーマンスを重視したプリンターをご紹介します。選び方や機種の特徴も解説するので、購入するときの参考にしてみてください。
目次
リモートワークを始めるなら自宅にプリンターは必須
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リモートワークが推奨されていることもあり、作業環境を整えたいと思っている方は多いでしょう。特に、プリンターの紙やインクは消耗品なので、なるべくコストパフォーマンスを重視したいはずです。一般的には「インクジェットプリンター」「レーザープリンター」の2種類のプリンターが製造されており、それぞれメリット・デメリットが異なります。
インクジェットプリンター
インクジェットプリンターは、小型で置き場所に困らないので最も家庭用プリンターとして選ばれています。コンパクトサイズなのにも関わらず、高精度な機能が搭載されており、年賀状や写真の印刷も可能です。「家庭用のプリンターが欲しい」と思っている方は、インクジェットプリンターを選びましょう。
【メリット】カートリッジの交換がラク
インクジェットプリンターは、さまざまな種類のカードリッジが発売されているので、比較的インクが手に入りやすいことがメリットとしあげられます。モノクロはもちろんのこと、その他のカラーバリエーションも豊富なので、色の多いデータを印刷するときに、細部まで鮮明に表現できます。本体によって対応するインクが異なるので、購入する前にはあらかじめ互換性を確認しておきましょう。
【デメリット】大量印刷は不向き
インクジェットプリンターは高精細な印刷ができるのですが、インクの消耗が早いので大量印刷をするとすぐにインクがなくなってしまいます。また、インクの価格が高いことから頻繁に使う方にとっては、今まで以上にコストがかさんでしまうでしょう。
レーザープリンター
レーザープリンターは、レーザーによる感光を利用して印刷するモデルです。オフィスやコンビニに導入されていることが多く、大量印刷をしたいときにおすすめです。業務用として活用されることが多かったのですが、最近では、家庭でも使用できるコンパクトな商品も登場しています。
【メリット】印刷スピードが速い
レーザープリンターの最大の特徴は印刷スピードが速いことです。短時間で大量の印刷ができるので、リモートワーク用として活用できます。本体価格は高価ですが、1枚あたりの印刷コストは低く、長い視点で考えるとインクジェットプリンターよりもお得に使えるのです。
【デメリット】色彩表現が甘いモデルが多い
インクジェットプリンターよりもカードリッジの種類が少なく、自分好みのインクが手に入らないことがあります。また、色の再現性が甘いモデルも多いので、写真や年賀状のプリントに満足できないという意見も耳にするので、モノクロかつ大量印刷をしたい方におすすめです。
プリンターの選び方
「さまざまなメーカーがプリンターを発売しているから、どれを選んだら良いかわからない」と思っている方のために、プリンターの選び方を解説します。
複合機と単機能のタイプを明確にする
プリンターには印刷だけではなく、スキャンやFAXなどの機能が搭載された複合機、印刷機能だけに特化した単機能タイプがあります。複合機と単機能は機能性だけではなく、本体価格も左右するので、ご自身の用途を明確にしておきましょう。
複合機の特徴
複合機はコピーに加えてスキャンやFAX機能が搭載されたモデルです。「リモートワーク中に書類をスキャンして送りたい」「PDFファイルを印刷したい」というシーンで大活躍します。
仕事用のデータはもちろんのこと、保険証やマイナンバーのコピー、FAXの送受信に使用できるので、ご自宅用としてもおすすめです。
単機能の特徴
単機能タイプは印刷機能に特化したプリンターです。「FAXやスキャンは使わない」「印刷機能だけでいい」という方は単機能プリンターを選びましょう。複合機に比べて低価格かつ本体サイズが小さい傾向があるので、導入する手間もかかりません。
メーカーで選ぶ
プリンターの主要メーカーと言えば、「Canon」「EPSON」「brother」が挙げられます。メーカーによってプリンターの特徴が異なるので、メーカーを基準にして選ぶ方も多いようです。下記では、プリンターの主要メーカーの特徴を解説します。
Canonの特徴
国内のインクジェットプリンターシャア率2位を誇るCanonは、画像や写真、テキストを鮮明にプリントするハイブリッドインクが人気。文字の印刷には顔料インク、写真の印刷には染料インクを採用しており、用途によってインクを使い分けることで、色の再現性を追求しています。
リモートワークはもちろんのこと、日常的に使用したいという方にもおすすめです。Canonのプリンターの中でも「PIXUS」は全てのバランスが整っている高性能モデルとして注目されています。
EPSONの特徴
国内の大手プリンターメーカーとして高い人気を誇っているEPSON(エプソン)は、6色や8色のインクを使って印刷する「カラリオ」シリーズが主要商品として挙げられます。
効率的な印刷に優れているエコタンクを搭載しており、インクを交換する手間が少ないことも魅力。大量印刷にも優れているので、リモートワークには最適なモデルです。
brotherの特徴
brother(ブラザー)は、高性能かつ低価格のプリンターを扱っており、インクジェットプリンター、レーザープリンターともに多くの方から愛用されています。
インクジェットプリンターは、仕上がりによって染料と顔料を使い分けており、画像や写真など鮮明な表現をしたいときにもおすすめ。また、小型かつリーズナブルなレーザープリンターを実現させたことで、家庭でも大量印刷が可能になりました。
プリンターのおすすめ3選
プリンターの選び方や主要メーカーをもとに、おすすすめのプリンターをご紹介します。
Canon インクジェット複合機「PIXUS TS3330」
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基本機能に加えてスマートフォンからの操作に対応させたハイブリッドモデル。インテリアとしても馴染むシンプルな本体は、435mm(横)×145mm(高)316mm(奥行)というコンパクトボディを実現。自宅でもスペースをとらずに設置できます。
おすすめポイント①多彩なプリントができる
文字や写真の印刷に強い染料・顔料インクを搭載しており、濃淡のコントラストも鮮明に表現。細かい文字や罫線までシャープに写すので、ハガキや封筒の宛名、筆文字のハネ部分もくっきりプリントします。
また、カードリッジが一体化しており、インク交換が1タッチでできることも魅力。標準タイプだけではなく、大容量タイプも登場しているので、印刷の頻度に合わせてインクの容量を選ぶことができます。
おすすめポイント②スマートフォンから操作できる
インクジェット複合機「PIXUS TS3330」は、Wi-Fiとの接続が可能なので、スマートフォンと連動させることで、自動で電源のON・OFF、印刷ができます。スマートフォンからの印刷はもちろんのこと、SNSにアップされている写真のプリントにも対応。液晶画面も大きく、誰でも簡単に操作できることも魅力です。
brother インクジェット複合機 DCP-J982N-B
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複合機ならではの多彩な機能が搭載されたプリンター。写真や文書など、仕上がりによって染料や顔料インクを使い分けることで、色の再現性が高いと評判になっています。インク交換は本体前からおこなうので、手軽にお手入れができます。
おすすめポイント①直感的な操作ができる
本体にはタッチパネルを搭載しており、直感的にプリンターの操作ができると人気。前面給紙や前面インクなど、利用者の使い勝手を重視しています。機械に詳しくない人でも簡単使いこなせることも魅力です。
おすすめポイント②インクの量を調節してプリントする
色や文字の再現性はそのままに、インクの量を調節してプリントする機能を搭載。インクジェットプリンターのデメリットとして挙げられた「インクの消費によるコストの増大」を抑えることに成功しました。長期的な視点でもお得に使用できます。
インクジェット複合機 カラリオ EW-452A
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コピーやスキャナーの基本的な機能を備えたプリンター。コンパクトかつスタイリッシュなデザインなので、置く場所も選びません。明るくて見やすいカラーモニターが搭載しており、直感的な操作ができます。
おすすめポイント①カードリッジが独立している
各色のインクカードリッジが独立しているので、残量がなくなったものだけ交換できます。インク交換は本体の手前からおこなえるので、お手入れも簡単。経済的に使い続けられるので、家庭用プリンターとしておすすめです。
おすすめポイント②スマートフォンから操作できる
EPSONの専用アプリをインストールすると、スマートフォンからプリンターを操作できます。セットアップはもちろんのこと、コピーやスキャンなどの基本的な機能もおこなえます。また、インクの残量情報がスマートフォンに表示されるので、インクを買い替えるときに「型番や色」を迷ってしまうこともなくなるでしょう。
まとめ
この記事では、プリンターのおすすめ商品をご紹介しました。さまざまなメーカーが高性能な商品を発売していますが、まずは「プリンターの種類」「用途」「メーカーごとの特徴」を確認しておきましょう。