スマートフォンやタブレットなどを気軽に充電できるモバイルバッテリー。ビジネスシーンだけではなく、日常生活の必須ガジェットとして注目されています。さまざまなメーカーがモバイルバッテリーを開発・販売していることから、「どれを選んだらよいのかわからない」と思っている方は多いでしょう。
この記事では、モバイルバッテリーの選び方とおすすめ商品をご紹介します。主要メーカーの特徴についても解説するので、「モバイルバッテリーが欲しい」と思っている方はぜひ参考にしてみてください。
目次
モバイルバッテリーの選び方
出典:Amazon
さまざまなメーカーがモバイルバッテリーを発売していることから、「何を基準に比較したらよいのかわからない」と思っている方は多いでしょう。モバイルバッテリーを比較するときは、下記のポイントを必ず確認しておいてください。
- 本体サイズ・重量
- 容量
- 出力
- ポート数
- 便利機能
それぞれの項目について詳しく解説します。
本体サイズ・重量
モバイルバッテリーは、スマートフォン やタブレットと一緒に持ち運ぶことになるので、普段から使っているカバンに収納できるサイズ感であるか確認しておきましょう。バッテリー容量が多く、何回も充電できるからといって大きなサイズの商品を選んでしまうと、持ち運ぶときに不便と感じることがあります。
モバイルバッテリーの中には、ポケットに収納できる薄型・筒状仕様の商品が登場しており、スマートフォンと一緒に収納をしても、ポケットが大きく膨らまないという特徴があります。外出時の収納場所を考慮しながら最適なサイズを選びましょう。
容量
モバイルバッテリーは、繰り返し使える「二次電池」を利用したものであり、商品によって容量が異なります。1度の充電だけではなく複数回使用できることが魅力で、モバイルバッテリーの容量は「mAh(ミリアンペアアワー)」で表示されます。数字が大きいほど充電できる回数が増えるので、長距離移動や出張、外出時間を考慮して選びましょう。
たとえば、10000mAhなら、スマートフォン を2〜4回フル充電できると言われています。海外旅行やキャンプなどで使いたいときは容量の多いモデルがおすすめです。
出力
出力とは、接続した機器にどれくらいの電流を送ることができるのかを表す数値です。電流の大きさは「A(アンペア)」と表記されており、数値が大きいほど充電が速いと言えます。iPadなどのタブレット製品は、スマートフォンよりも大きな電力を必要とするので、2A以上のモデルを選びましょう。
ポート数
ポート数とは、充電ケーブルの差込口の数です。モバイルバッテリーに搭載されているポートは本体サイズによって異なり、大容量かつ大型モデルなら2〜4個のポートが存在します。ポート数が多ければ同時に充電できるデバイスが増えるので便利です。
「スマートフォンだけ使用している」という方は、1〜2ポート程度で十分ですが、スマートフォンだけではなく、タブレットやBluetoothイヤホン、複数人でのシェアを考えている方は2ポート以上のモバイルバッテリーが良いでしょう。
便利機能
モバイルバッテリーの中には、下記のようなさまざまな便利機能が搭載されたモデルが登場しています。
- USB-C対応
- 急速充電
- ソーラー充電
USB-C対応
USB-C(USB Type-C)とは、従来のコネクタよりも高速のデータ転送と大きな出力を実現した次世代のUSB規格です。MacBookシリーズやAndroidで採用されている規格であり、端子部分は上下左右の区別がない楕円形をしていることが特徴です。
USB-Cが搭載さえたデバイスが続々と登場していることにより、USB-C搭載のモバイルバッテリーも注目を集めています。外出先での作業を考えている方はUSBの規格も確認しておきましょう。
急速充電
「USB PD」「Quick Charge」「Super Charge」「Voltage Boost」など、充電時間の短縮に期待できるモバイルバッテリーはたくさん登場しています。急速充電に対応したモバイルバッテリーなら、隙間時間でもサクッと充電できるので、時間に追われる生活を送っているビジネスマンにもおすすめです。
モバイル端末を急速充電できるのは嬉しいことですが、モバイルバッテリーからの出力数が大きすぎると、モバイル端末のバッテリーに負荷をかけることになり、結果的に過充電等による故障も考えられます。つまり、電力供給の規格を統一する必要があります。
スマートフォンやタブレットの関連機器メーカーである「Anker」は、「Power IQ」と呼ばれる独自技術を開発。USBポートに接続したモバイル機器を自動認識して、最大のスピードで充電できるように、電力供給を自動調節するのです。スマートフォンやタブレットのバッテリーを劣化させないためには、「Power IQ」のような技術が採用された商品を選びましょう。
ソーラー充電
アウトドアなど、屋外でモバイルバッテリーを使用する機会が多い方はソーラー充電機能が搭載された商品がおすすめ。太陽光を利用して電力を蓄えるので、モバイルバッテリーを充電するときにコンセントは必要ありません。
モバイルバッテリーの主要メーカーの特徴
モバイルバッテリーを販売している主要メーカー「Anker」や「ELECOM」「マクセル」の特徴を解説します。
Anker
Ankerはモバイルバッテリーや急速充電器など、スマートフォン・タブレット関連製品の開発をおこなっているメーカーです。Anker独自の技術である「Power IQ」では、急速充電はもちろんのこと、各端末に最適な電力供給をおこなうので、バッテリーの劣化を防ぐことができます。
ELECOM
ELECOMは、日本の大手コンピュータ周辺機器メーカーです。イヤホンやWi-Fiルーター、パソコンマウスなど、さまざまなガジェットを取り揃えていますが、その中でもモバイルバッテリーは使い勝手が良いと評判です。急速充電はもちろんのこと、大容量のモデルが多いので、一度にたくさんの端末を充電できます。
maxell
maxellは、日本発祥の電子機器メーカーです。CDやDVDなどの販売事業が有名ですが、高性能かつ使い勝手の優れた商品をたくさん販売しています。薄型モデルやUSB-C規格に対応した商品が人気です。
モバイルバッテリーのおすすめ商品3選
ここからは、モバイルバッテリーのおすすめ商品をご紹介します。
Anker PowerCore Fusion 5000
出典:Amazon
モバイルバッテリーとUSB充電器がひとつになったすぐれもの。自宅はもちろんのこと、外出先でも利用可能。iPhone11 Proは約1回、その他のスマートフォンは1回以上フル充電できます。
- サイズ:約72×70×31mm
- 重量:約189g
おすすめポイント①急速充電ができる
Anker独自の技術である「Power IQ」と「Voltage Boost」を搭載。スマートフォンはもちろんのこと、タブレット機器も急速充電ができます。プラグ部分は折りたたみ式になっており、持ち運ぶときにも邪魔になりません。
おすすめポイント②安全性が高い
Ankerは独自の多重保護システムにより、抜群の安全性を実現。モバイルバッテリーの発火事故などを防げるのはもちろんのこと、耐久性にも優れているので長期間使用できます。
DeliToo モバイルバッテリー
出典:Amazon
26800mAhという超大容量モデルのモバイルバッテリー。豊富なポート数とバッテリー残量がLEDで表示される利便性の高さが魅力です。
- サイズ:約169 ×82×25mm
- 重量:約477g
おすすめポイント①互換性の高いポートが搭載
「micro USB」「Lightning」「Type-C」それぞれに対応するポートが搭載されており、AndroidやiOS問わず使用できます。iPhone XSは約7回、Galaxy S10は約6回のフル充電が可能。1日1回充電すると考えると、1週間は安心です。アウトドアシーンはもちろんのこと、災害時などにも活躍します。
おすすめポイント②安全機能が搭載
高性能ICチップとバッテリーセル機能を採用。過充電や過電圧・過放電を防ぎ、常に安全に使用できます。万が一、ショートした場合は自動的に充電を停止するので、発火をする危険性を回避。バッテリー本体はもちろんのこと、スマートフォンやタブレット端末の劣化も防ぎます。
ELECOM EC-M01BK
出典:Amazon
最大合計出力3.6Aに対応したモバイルバッテリー。スマートフォンやタブレット2台同時にフル充電できます。コンパクトかつシンプルなデザインなので、持ち運びも便利です。
- サイズ:約25×70×102mm
- 重量:約240g
おすすめポイント①おまかせ充電機能搭載
USBポートに搭載された高性能ICチップが、接続された端末を自動識別。モバイル機器の最適な出力で充電するので、スマートフォンやタブレットのバッテリー劣化を防ぎます。
おすすめポイント②LEDで残量確認
モバイルバッテリーの残量はLEDによって把握できます。ボタンを押すと「25%以下・50%以下・75%以下・75%以上」が表示されるので、「モバイルバッテリーの充電がなかった」という煩わしい思いをしません。
まとめ
モバイルバッテリーの選び方とおすすめ商品を紹介しました。さまざまなメーカーがモバイルバッテリーを販売していますが、まずは、「本体サイズ・重量」「出力」「容量」「ポート数」「便利機能」を確認することがおすすめです。
また、モバイルバッテリーを使用する環境によって選び方が異なります。キャンプなどのアウトドアシーンで使用を考えている方は、ソーラー機能が搭載されたモデルがおすすめです。