「スマートフォンで手ブレのない映像を撮影したい」「かっこいい映像を作りたい」と思っている方は多いでしょう。最近のスマートフォンは4K撮影に対応しており、画質だけなら一眼レフカメラに引けを取らないとして多くのシーンで活用されています。
スマートフォンで本格的に撮影をしたいと思っている方は、スマートフォン用スタビライザーがおすすめです。この記事では、スマートフォン用スタビライザーの選び方や主要メーカー、おすすめ商品を紹介します。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
手ブレのない映像を撮影するためにはスタビライザーが必須
一般的には、一眼レフカメラなどの本格的なカメラで撮影するときにスタビライザーが用いられていますが、スマートフォンの性能が向上したことにより、「VLOG」などの動画時に使用される機会が増えてきました。
手ブレのない映像を撮影できるのはもちろんのこと、三脚や自撮り棒としての機能が搭載されたアイテムも登場しています。「さまざまな種類があるので選べない」と思っている方のために、スマートフォン用スタビライザーの選び方から解説します。
スマートフォン用スタビライザーの選び方
出典:Amazon
さまざまな種類の商品が登場しており、「何を基準に選んだら良いのかわからない」という方は多いでしょう。そんな方は、下記の項目を参考に商品を比較してみましょう。
【スマートフォン用スタビライザーの選び方】
- 電動式と機械式
- サイズと重量
- 軸数
- バッテリー持続時間
- 付属機能
まず、「どんなシーンで使用するのか?」を明確にしておくと、商品の比較がしやすくなります。たとえば、子どもが公園で遊んでいるシーンを撮影したいと思っているなら、コンパクトかつ軽量モデルがおすすめ。旅行など、1日を通して撮影したいならバッテリー持続時間を重視しましょう。
電動式と機械式
スマートフォン用スタビライザーには、「電動式」と「機械式」があります。それぞれ特徴が異なるので、ご自身の目的に合うタイプを選びましょう。
電動式は初心者でも使いやすい
近年、電動式のスタビライザーが主流となっており、手ブレ抑制やバランス調整を自動でおこなってくれます。細かい操作が必要なく、アプリと連携すれば、初心者の方も直感で操作できることも、嬉しいポイントです。
機械式は映像表現をこだわりたい方におすすめ
機械式のスタビライザーは、撮影時に上下・左右の位置を手動で調整するタイプです。電源が不要なので、長時間の使用や電源が確保できない環境に最適。「やじろべえ」のように重心を一点に集中させる必要があり、多少のテクニックが求められます。
機械式のスタビライザーは電動式よりも持ち運びしにくいので、「VLOG」や「旅行」などのシーンには適していません。
サイズと重量
外出時に使用する機会が増えると思うので、サイズと重量は必ずチェックしておきましょう。スタビライザーの機能に優れていても、サイズが大きくて重量感のあるモデルは使い勝手が悪くなります。一般的には500g程度ですが、中には180g程度の商品も登場しています。
また、実際に重量感のある商品を使用している方は、「長時間使用していると手が疲れてくる」という口コミも見受けられました。操作疲れによってカメラのアングルやピントがズレる恐れもあるので、商品レビューなどを参考にすることも大切です。
本格的な撮影なら3軸タイプ
一般的には、パン(水平・左右)・チルト(垂直・上下)・ロール(回転)の3軸に対応したスタビライザーが主流となっています。3軸なら全方向の振動を抑えられるので、浮遊感のある滑らかな映像を撮影できます。
一方、1〜2軸タイプのスタビライザーは、3軸タイプよりも機能性は劣りますが、比較的リーズナブルな価格で購入できます。また、シンプルな設計になっているので、機械操作が苦手な方でも簡単に使いこなせることも魅力。歩きながら前方の撮影をするときはチルトのみ対応した商品でも十分に滑らかな映像に仕上がります。1〜2軸タイプの商品を購入するときは、同時に使用するシーンを明確にしておきましょう。
バッテリー持続時間
スマートフォン用スタビライザーはバッテリーが内蔵されており、あらかじめ充電をしておく必要があります。商品によってバッテリーの持続時間が異なるので、なるべく長時間稼働するモデルを選びましょう。基本的には、連続で10時間以上稼働するモデルがおすすめです。
また、「撮影をしながらスマートフォンの充電をしたい」という場合のために、スタビライザーから給電できるタイプだと使い勝手が良くなります。
付属機能
スマートフォン用スタビライザーの中には、「GoPro」や「Ozmo Action」などのアクションカメラと併用できる商品も登場しています。アクションカメラにはスタビライザー機能が搭載されていますが、手持ちで撮影していると「画面が揺れて映像に酔ってしまう」というデメリットあります。
スマートフォンとアクションカメラどちらもクオリティの高い映像に仕上げたいなら、アクションカメラと併用できるスタビライザーがおすすめです。また、スタビライザーに三脚が搭載されている商品もあるので、ご自身の用途と照らし合わせながら高性能な商品を選びましょう。
スマートフォン用スタビライザーのおすすめメーカー
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さまざまなメーカーがスマートフォン用スタビライザーを開発・販売していますが、その中でも下記のメーカーはコストパフォーマンスが高いと評判です。
- DJI
- ZHIYUN
- FeiyuTech
これらのメーカーは、サポート体制も充実しており、初めてスマートフォン用スタビライザーを購入する方におすすめです。それぞれのメーカーの特徴を解説します。
DJI
DJIは、世界的な大手ドローンメーカーです。ドローン市場のおよそ7割を占めており、一般からプロ用まで、さまざまな種類のドローンを取り扱っています。
また、スマートフォン用スタビライザーのような、カメラ周辺機器の開発・販売をおこなっており、「Ozmo Mobile 3」は、コンパクトかつ軽量で使いやすいと評判です。「VLOG」や旅行などのシーンでも活用できる商品をたくさん販売しています。
また、DJI独自のアプリをインストールすることで、「アクティブトラック」などの機能を気軽に使用できます。素人でもクオリティの高い映像が作れるので、はじめて購入する方にもおすすめです。
ZHIYUN
ZHIYUNは、一眼カメラやスマートフォン、アクションカメラのアクセサリーを開発・販売している中国大手のメーカーです。
さまざまな商品を取り扱っていますが、その中でも「スタビライザー」が使いやすいと評判。角度調節をするための「カーソル」が本体に搭載されているのが特徴で、微細な調節ができると、多くの映像クリエイターから支持されています。
高性能な機能がありながらも、コンパクトかつ軽量モデルが多いので、アウトドアシーンにも重宝されています。DJI同様にアプリとの連携ができるので、初心者でも簡単に操作できます。
FeiyuTech
FeiyuTechは、中国の大手自動制御機器メーカーです。無人ボートや電子コンパス、アンテナ固定ロボットなど、商業用としての商品をメインとしていますが、独自開発された技術力を活かして一般向けの商品も多数販売しています。
チルト・パン・ロールといった全方向の安定化はもちろんのこと、耐久性も優れており、さまざまなシーンで活用できます。本体をひっくり返した撮影など、クリエイティブな撮影ができることも嬉しいポイントです。
スマートフォン用スタビライザーおすすめ商品3選
選び方やメーカーの特徴をふまえて、スマートフォン用スタビライザーのおすすめ商品を紹介します。
【DJI】OZMO Mobile 3
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コンパクトかつ軽量な3軸ジンバル。細かい振動も抑えられるので、スマートフォンだけでも本格的な撮影ができます。本体は折りたたみ式なのでバッグにもスッポリと収納可能。旅行やVLOGなどのシーンで大活躍します。
また、スポーツなどのスピーディーな動きに対応できるように「スポーツモード」が搭載されており、現場の臨場感をそのまま映像に残すことができます。DJI専用アプリと連携させることで、アクティブトラックやスローモーションなど、クリエイティブな表現も楽しめるので、本格的なスタビライザーを求めている方にもおすすめです。
FeiyuTech Vimble2S
出典:Amazon
18cm延長ロッドが搭載された3軸スタビライザー。一般的なスタビライザーは持ち手だけですが、「Vimble2S」は延長ロッドと三脚が付属しているので、手ブレの抑えられた自撮り撮影ができます。
バッテリーは10時間持続するので、VLOG用としてもおすすめ。延長ロッドの影響から本体は428gと軽量モデルではありませんが、機能性に優れていると評判です。
また、「逆充電機能」が搭載されていることも嬉しいポイント。動画を撮影しながらスマートフォンを充電できるので、長時間の撮影にも適しています。
ZHIYUN SMOOTH 4
出典:Amazon
プロカメラマンや映像クリエイターからも「使いやすい」と評判のスマートフォン用スタビライザー。3軸対応はもちろんのこと、手元のキー操作により、スマートフォンの画面に触れることなくクリエイティブな撮影ができます。
ズームイン・アウトやピント合わせは側面にあるハンドホイールで設定可能。被写体に合わせてカメラを素早く動かしたいときは、背面のボタンを押すと高速追従ができます。バッテリーは、最長12時間稼働できるので、旅行やVLOGにもおすすめです。
まとめ
今回は、スマートフォン用スタビライザーの選び方とおすすめ商品を紹介しました。手ブレのない滑らかな映像が撮影できるのはもちろんのこと、アクティブトラックやスポーツモードなど、撮影シーンに合わせた機能が搭載されている商品もありました。購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。